あの日、あのバス停で

スパダリヤクザの若頭×祓い屋美少年。 幽霊、妖怪、都市伝説……二人が様々な怪奇事件を解決する、オカルトBL。 反社会的組織……いわゆる極道である黒縄組の、組長のひ孫が行方不明になった。 目撃情報や監視カメラの映像もなく、捜索は難航。見つからずに3日が経過してしまう。 痺れを切らした組長に呼び出された龍之介は、昔馴染みだという霊能力者を探すため、暑中見舞い片手に地方の片田舎へと向かうことになった。 しかし、たどり着いた村で霊能力者は既に亡くなっていることを知らされる。 困り果てた龍之介が霊能力者の孫を訪ねると「この子を連れて逃げてほしい」と頼まれて……？ ───── ※この物語はフィクションです。 作中に出てくる儀式、呪文を再現して何が起こっても自己責任です。 fujossyにも掲載。 使用イラストはAI絵。

大好きなお姉ちゃんが死んだ みんなが大好きなお姉ちゃんが死んだ だから私はお姉ちゃんになることを決めた お姉ちゃんのように振る舞っていきることを イラスト／POPO乃

冷炎を恨んだ

"最後まで諦めないで頑張れ" その言葉を、どれだけの人が素直に受け止められるんだろう。 "努力は報われるよ" そう言う人は、本当に報われたことがある人なんだろうな。 "なんで死にたいなんて言うの？" もうこんな世界で生きていたくないだけ。 いつもすっぴんなあの子は、どんなにメイクが上手くいった私より、ずっと可愛い。 いつも寝てるあの子は、どんなに集中して最大限勉強した私より、ずっと成績がいい。 誰かの1番になりたくて頑張って、やっとできた居場所を、後から来たあの子はいとも簡単にとる。 誰からか認められたくて、やっと報われたと思ったのに、あの子はもっと優秀なんだって。 悔しい。羨ましい。ズルい。あの子ばっかり。辛い。嫌だ。死にたい。消えたい。 どんなにそう思っても、辞めたくなっても。私たちは今日を、生きなければならない。 ※ 表紙はフリー素材をお借りしています

三崎由依、中学２年生。 顔見知りばかりで人間関係が密な田舎町で暮らす由依は、複雑な家庭環境が原因で周囲から孤立していた。 そんな由依にしつこく声をかけ続けてくるのは、幼なじみでクラスメイトの修司だけ。 「こんな世界を終わりにして楽になりたい」 そう願う由依を修司は“監視”し続けているが……。 イラスト／muK