康二side
早朝、目覚ましのアラームが鳴るよりだいぶ前に、凍えるような寒さに目を覚ました。
最近寒くなってきたとはいえ、ここまで寒いんはおかしいやろ…
とりあえず厚手のパーカーを引っ張り出し、毛布に包まって寒さにたえた。
なんとか再び眠ることはできたんやけど、アラームで目を覚ますと、節々が痛いし頭もガンガンしとった。
あの異常な寒さはやっぱこれやったんや…
熱があることは明らかやったけど、一応測ると37.8度。
思ったより高くないけど、これから上がるのは分かりきったこと。
今日は朝からグループ仕事やし、一応誰かにだけでも言うておこう。
そう思って、家を出た。
局に着いたら、丁度目の前を歩いてるめめの姿が見えた。
めめやったら、いつも体調不良とかすぐ気付いてくれるし、言いやすいやんな。
よし、めめに言おう。
ほとんど俺の顔を見ることも無く、さらっと挨拶を返しためめ。
…なんか、今日は疲れてるんかな?
そらそうやんな、毎日引っ張りだこやもんな。
疲れとることくらいあるわな。
…せやったら、照兄に言うとくか…
リーダーに知っておいてもらったほうがええやろうし。
そのままめめのは喋ることもなく、楽屋に入った。
照兄おるやん。
ちょうどええわ。言っておくか。
俺が声を出すとほぼ同時に…
俺の声はかき消されて、皆の目線はめめの方へ。
ふっかさんにソファーに案内されて座らされるめめ。
…たしかに、めめの顔色悪いやんな…
気付かへんかった。
でも、俺のことには誰も気付いてくれへんのやね…
なんか、体調悪いせいでネガティブになっとるわ…
少し切ない気持ちを飲み込んで、みんなから少し離れた椅子に座った。
めめの体調も悪そうやし、誰かに言おう思ってた気持ち、引っ込んでもうたわ。
しんどいし、深く椅子に腰かけて、ぼんやりしとった。
そしたら…
え…あ、俺?
…そうやんな。
めめの方を見ると、ふっかさんと阿部ちゃんに背中さすられながら床に戻してた。
結構やばいやん…
急いで水買いに行かな…
急いで水を買うために楽屋を出る。
途中でしょったとだてに会った気がするけど、急いでたし、話をしたりはせんかった。
1番近くの自販機は、ちょうど商品補充中やったから、一つ下の階まで買いに行った。
急いで楽屋に戻ると、すでにみんな揃ってて、めめが吐いたところはもう片付いとった。
みんな変わらず優しい。
でも、なんでやろ…
誰も俺の体調不良には気付いてくれへん…
ここで、俺も自分で体調悪いって言ったらええのに、何故か意地張ってもうて、自分からは言いたくなくなってもうててん…
誰か、気付いてや…
俺、しんどいねん…













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!