明らかに、酔っ払ってしまった美乃里さん。
こんなにうっとりした可愛い目で
首を傾げて
わたしの心臓の鼓動が…。
それでも、まだ飲もうとする美乃里さんを
わたしは、慌てて止めたら
美乃里さんの美しいお顔がドアップに。
ドキッ!
すごい…完全にわたしは見入ってしまっていた。
美乃里さんは、照れ笑いしながら
ギュッ
わたしに抱きついてきた。
まずい…わたしの心臓の音が…
ふと、顔を上げると
草太パパと萌ママが
微笑ましいものを見るかのような目で見ていた。
美乃里さんが、顔を上げた。
ドキッ…!
ま、…まずい…。心臓が口から出そうすぎて…
パシッ
山田さんが美乃里さんの頭を軽く叩いた。
山田さんはそう言って
わたしから美乃里さんを離した。
山田さん、いつのまに…
芽衣の方を見ると、テレビに夢中になってて
この状況に気づいていなかった。
寝ちゃった…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。