持ち物の確認をして家を出る。
扉の鍵を閉めて、とある人のところへ。
ピンポーン
ガチャと扉が開くと、めめが出てきた。
リビングに行き絨毯の上に座る。
あ、俺一番乗りか。
めめが個包装のお菓子をたくさん持ってきて目の前の机に置いた。
美味そうなやついっぱいある…
グミが入った袋を指さして言う。
グミ話に花を咲かせていると、ピンポーンとインターホンの音が鳴った。
めめが玄関に行き俺は少し暇なのでグミを食べていると、めめ含め4人が入ってきた。
佐久間と……涼太とラウール!?
このうるさいやつは置いといて…w
そう。今日も手話の練習会なんだ。
ほんとはこの前やった3人でする予定だったんだけど、この日オフだった涼太とラウールも一緒に覚えることになった。
2人も俺が知らないうちに教えてもらっていたらしい。
俺と涼太は佐久間に、ラウールはめめに教えてもらうことにした。
へぇ〜!またいいこと知ったな。
俺の名前だと『べ』みたいな濁点付きだったり、『しょ』みたいな小さい文字がくっつくときも意外と簡単だった。
濁点は、『べ』の場合『へ』を表す手話を右に動かす。
小さい文字が付いてくるときは、『しょ』の場合『し』はそのまま手話して『ょ』は『よ』を自分から見て手前に寄せるだけ!
ちなみに半濁点は指文字を上に動かすだけでいいんだよ。
指文字を覚えればいろんな名前が表せるんだ。
最初、手話の話を聞いた時は正直乗り気になれなかったけど、いざこうやってやってみるとめっちゃ楽しい!
しかも俺ひとりだけ教わるわけじゃなくて、みんなもいるからなんだか心強い。
…でも。
この頃からまた、耳に入る音が徐々に、少しずつ聞こえなくなってきていた。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。