何故、僕が自殺志願者なのだ?
僕は自殺することできない。
どんなに嫌なことがあっても。
自殺をするなんて、考えたこともなかった。
考えるつもりがないのだ。
それは何故か、考える必要がないからだ。
何故、考える必要がないのか。
だって....
僕は死ぬのだから
???どうしてそうなんだ?
どうして僕は死ぬのだ?
咄嗟に出た考えに戸惑いを隠せない。
隠す必要はない。考えないといけないのだ。
考え続けないと、僕はわからないのだ。
必要なことなのだ。
何処かで聞いたことのある言葉だった。
その言葉が僕のこの先に運命を意味する。
僕はそれを理解する。
そろそろ死ぬのだ。
この言葉は、僕の友達が言った言葉で
西田に向けた言葉だろう。
僕は病院に向かった。
店→病院
そして、僕は屋上に向かう。
屋上に行く理由はない。
自殺する人間の行く場所はやはり,
上だからだ。
屋上の扉を僕は開ける。
やっぱりいるよね....
誰かを踏んで、僕たちは生きている。
だから、今度は僕の番だ。
何度だって言ってやる。
僕は許されないことをした。
彼女にとって。
僕たちは病院内に戻り
医者のところに行った。
緊急手術だ。もう少しで
手遅れになるところだった。
僕たちを繋げる心臓移植が始まるのだ。
次の日
僕は
僕は
僕は
シホは自殺志願者だ。
そして彼女は人生という扉から
飛び降りたのだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。