第23話

逆襲プロポーズ〜前編〜
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2024/02/23 13:11 更新
誕生日の逆プロポーズからすぐのこと
あなたからの本気の想いを伝えられた
彼は、今年のクリスマスにプロポーズをしようと思っている。
婚約指輪もきっちり用意したいし、彼女の誕生日には指輪は間に合わない。
それに誕生日だと察してしまうおそれがあると思ったので、今から準備を進めていく。


もう、学生のうちに入籍することにしたって
何したって一緒だという、最終的には
破天荒な思考になったりく。


というか、あなたによって作られたこの流れを
止めてはいけないと、本能的に察していた。




動画のコラボのために撮影にきていた
スカイピースに誕生日祝いしてもらい
その流れで逆プロポーズの話をした。
すしりく
が••しかし。
最大の課題があるんだよなぁ。
じんたん
なんていうかさ••あなたちゃん男気ありすぎじゃない!?逆プロポーズしようなんて、普通思わないよ
テオ
ね!しかも腕時計••これさぁ、めちゃいいやつだよ
すしりく
俺に内緒でデザインとか、服作るバイトして
貯めてたって、つむが教えてくれた。
忙しいのに••あの逆プロポーズの日から
熱出したんだよ?無理しすぎー
りくのことになると、無理をしてしまう彼女。
彼はやはり、あなたのことをそばで見てあげないとと思った。


じんたん
で、問題っていうのが
あなたちゃんの指輪のサイズなんだよね
すしりく
そう。盛大に逆プロポーズされたから
気づかれるわけにはいかないからね。
あなたをビッチャビチャに嬉し涙で泣かせてやらないと気が済まない
テオ
なんか変な対抗心燃やしてない?
すしりく
これでも、数々ドッキリを仕掛けてきた俺としては
あなたには負けたくないのよ
すると、









あなたの指輪のサイズわかったよー
9号。また私のこと使ってー!
焼肉奢れー!
と、ラインが来た。
実は紬に協力してもらったのだ。
デザインの話にかこつけて
さりげなく指輪の号数を聞き出したという。
すしりく
ナーイス!つむ!


おぉっ!お兄さんに何でも言いなさい
デザートもつけるよ!
その言葉、覚えてなよ!
すしりく
あ、ついでに婚約指輪どんなのが
似合うとか相談していい?
おまえってやつはーーー!!
もう、今日はあなた家に帰っているから
お茶用意して待ってて!
ちょっと準備してからいくから!
ラインしてから20分後に、りくの部屋のドアが勢いよく開いた
すしりく
あ、いらっしゃーい
急に言い出すの何!!
サイズ聞き出すのにマジでさりげなく聞くの
苦労したんだからね!!
じんたん
紬ちゃんやほー!
テオ
いらっしゃーい
あ!お久しぶりです。
びっくりしたー

はい!りく。
これジュエリーのデザインなんかやったことないから、見にくいんだけど
と急いで描いたという割には
綺麗にかけている、婚約指輪のデザイン案
一つだけじゃなくて、いくつか描いてあった。
テオ
うわー!うまー!
綺麗だねー!
すしりく
めちゃ良いじゃん。
ここまで頼むんだったら
私がデザインするわ!
あの子の相方として、噛ませてもらうから
焼肉はいらない。
リングはフルオーダーでやりな。
異議は認めん。
すしりく
わかりました••
圧をかけた言い方で告げ、宝石の説明を始める
まず、ダイアの4Cの説明するわ。
クライアントにはしっかり説明しないとね。
テオ
4C?
4℃のブランドじゃなくて?
それとはちがうんですよ。
ダイアのカラー
重さのカラット
ダイアの透明度のクラリティ
そして、ダイアのカット。
キラキラするように削ってあの形になるんです。

その4つのクオリティが高いと良いとされているんです。
今言った単語の頭文字が全てCなので
4Cっていわれてます。
じんたん
ふぇー
勉強になるー
テオ
多分その分値段も高くなるって感じよね
そういうことですね。


個人的な意見だけど、カラーは妥協しないで欲しい
あなたは、色彩のセンスがあるからさ。
クライアントさんにもそこをすごく重宝してもらってるの。

カラットはそんなに大きくなくていい気がする。
大きくてもいいけど、あなたの性分だと気を使いそう
ある程度の宝石の知識もあるからさ。
すしりく
あーそうね。
わかるわ。
じんたん
嬉しいは嬉しいかもだけど、
知識があるあなたちゃんからしたら
値段のこともわかっちゃうからね
クラリティもカットもできたら高い方がいいかな。
インクリュージョンは無い方が綺麗だしね。
テオ
インク••?
宝石の内包物のことです。
宝石って自然に生成されるものだから
石の中に不純物が入ってるんですよ。
入っていない方が綺麗に見えると思いません?
テオ
あーそういうことね!
デザイン案をみて、りくは一つを指さした。
すしりく
つむ、この青い石は?
ダイアの隣にあるやつ。
サンタマリアって書いてある。
ああ。個人的にいいなと思ったやつを描いただけ。
ちなみにそれ、アクアマリンだよ。普通のアクアマリンだと薄い水色の宝石だけど、
色が濃くて、内包物も少ない希少なアクアマリンの呼び名。
じんたん
へー!
そういう宝石の名前かと思った。
クオリティによって呼び名が違うやつもあるんだね
ブルーダイアモンドにしてもいいよ。
天然だと値段がべらぼうに上がるけど。
ニヤリと笑い、勧めてみる。
電卓を叩いておよその予算を出してやると
男どもは震え上がった。
すしりく
っったっっか!!!
テオ
やばくない!?
まあ、これはあなたも震え上がっちゃうから
やめておきな。アクアマリンはりくのイメージカラー的にこの宝石の方が合ってる気がする。
ダイアは大体こんな感じ。後はリングボディーだな。
真っ直ぐなストレートか、波打ってるウェーブか
すしりく
ウェーブ可愛い
じんたん
君のとこのウェーブくんと重ねてない?
テオ
同じ名前だし
まあ、そこはりくの趣味でいいと思うけども
私はこの二つのリングボディー
どっちでもあなたに似合うと思うから
これでデザインしてきたんだけどね。
男達と、あーだこーだ言いながら
指輪のデザインを決め、あなたたちがいつもお世話になっているジュエリー店へ、紬がオーダーを通してくれた。



こうして、りくの逆襲プロポーズ計画が始まった。

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