第8話

雨の日 DK
1,222
2020/07/24 02:00






コーヒーを飲みながら外を眺めると

ぽつぽつと雨が降っていた





「あなたヌナ、おはよう」






ぼーっとしていると後から目を覚ましたソクミナが

眠たそうに目を擦りながら起きてきた





「おはようソクミナ」





ソクミナを見ていたら

ぽすっと私の隣に座る





「起きたらヌナが居ないんだもん、びっくりした」

「ふふっごめんねコーヒーが飲みたくて」





カップを机の上に置くと

手を引かれる

目の前には彼の首筋

思わず唇を寄せてしまった





「ヌナ?」

「あ、ごめん思わず」





恥ずかしくなって傍から離れようとすると

背中に回っている腕に力が入る

すると

私の耳元に近付き

彼は優しく耳を唇で挟み込んだ





「ねぇあなたヌナ、足りない」





君が甘い声で呟くから

外の雨音がいつの間にか聞こえなくなっていた

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