第9話

9.ꕤ︎︎
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2026/07/20 23:25 更新


拓弥side


テレビをつけたまま、ソファで横になっている。



リモコンを持ったまま、画面の光が天井に揺れているのを見つめる




スマホを手に取って、画面を点灯させる。

何かを探す訳でもない、ただ、指が画面を滑る




昨日の夜、あなたが座り込んでいたコンビニの近くを、地図で調べる


自分のマンションから、コンビニまで徒歩3分



あなたが話していた最寄り駅は、ここから電車で20分くらいの場所だったはず。





地図アプリを閉じて、SNSを開く。

タイムラインを流れる文字が、全部他人事に見える



ファンからのDMも、マネージャーからの連絡も


今は全部無視したい






草川拓弥
……



スマホをサイドテーブルに置き、腕を枕にして天井を見上げる




あなたのショートヘアをブラシでとかした時の、あの柔らかい手触りがまだ指先に残っている気がする

絆創膏を貼る時に触れた、肌の温もりも





目を閉じる。

瞼の裏に、あなたがタクシーに乗り込む前の、困ったような表情が浮かぶ


連絡くらい、できるでしょって言った時の、彼女の戸惑った顔




草川拓弥
…言いすぎたな



小さく呟いて、腕で目を覆う。



別に、連絡して欲しい訳じゃない

ただ、彼女が無事に家に着いたかくらいは、知りたいだけ。




…いや、それも嘘か






立ち上がってキッチンに行く。

冷蔵庫を開けて、ペットボトルの水を取り出して、キャップを捻って1口飲む。


冷たい水が喉を通って、少しだけ頭が冷える










to be continued…

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