あれから曜日を決めてリノ先輩に勉強を教えてもらうことにした
自分が店に入ってきたと同時に何かカサカサしまう音が聞こえた
少しの雑談をしてから
これがはじまりの合図だった
ひとりで勉強している時と売って変わってやる気が違う
分からない所は遠慮なく聞くようにし、教えてもらうことにした
前とは違って1日1日の時間の流れが早く感じるようになり気づけば昼をすぎていた
昼ごはんを食べる時は他愛もない会話をするのがルーティーン
喋るのが同時に重なり気まずい空気に
そういうとリノ先輩は
言葉を詰まらせながらも伝えたいことはしっかり言いたいでも恥ずかしいという葛藤が見える
先輩を急にヒョンと呼ぶのは違和感しかないが、"慣れろ"の一言だけを言われた
僕からもヒョンにお願いをした
そう呼ばれた名前に
嬉しそうに返した
そう言って僕たちは距離を縮めたんだ。
そしていくつかの春が過ぎ
緊張する時に出るヒョンのくせ、僕には分かる
そうやって反論するリノヒョンが僕は好き。
照れたり冷たくなったり感情が忙しいところも好き。
赤くなった顔を少し隠しながら
そう言ってくれた
そして
カーンカーンカーン
僕らの"結婚"を祝福してくれるみんなの元へ───────













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!