あなたの下の名前side〜
まさかとは思うけど、孤爪くんだったりはしないよね...?
いやいや、そんな偶然あるわけない!!
でも、そんなわかりやすい特徴の人他にもいるかな...?
うーん......
赤葦『もしかして知ってそう?』
あなたの下の名前「...そのもしかしてかもしれないので一応名前も言ってもらっていいですか?」
赤葦『うん、いいよ』
私の予想が外れていたらだいぶ恥ずかしい目に合うだろう
しかしこの疑惑を確かめないと実際に会った時大変なことになるかもしれない
いや、どっちにしろ複雑な雰囲気にはなるだろうな...
赤葦『孤爪だよ、フルネームだと孤爪研磨って言う人』
......𝑶𝑯 𝑴𝒀 𝑮𝑶𝑫
まあそうだよね...
こんな個性的な人なんてそうそういなさそうだしなぁ
いやでも東京は沢山人いるから意外とそうでも無い...?
訳が分からなくなってきた...!!
赤葦『あれ、声聞こえなくなったけど大丈夫?』
あなたの下の名前「..................大丈夫です......」
赤葦『本当に?......もしかして孤爪と面識あった?』
あなたの下の名前「......ウッ、そのまさかです...」
京治さんも明菜に似て察し力が優れていた
流石DNA...
赤葦『凄い偶然だね、なんなら孤爪はあまり他人と接触するイメージ無いから更に凄いね...笑』
あなたの下の名前「......そうですね...笑」
すみません、私には笑えません...!
理解は追いついているけど私にとってはあまり良い展開に感じられなかったから少しだけ心が曇ってしまった
京治さんに迷惑だろうから早めに切り替えないとなのに
......あれ?
あなたの下の名前「最後に一つだけよろしいでしょうか?」
赤葦『いいよ、どうかした?』
あなたの下の名前「明菜から聞いた内容というのは孤爪くんには話したんですか?」
もしも話されていたのなら日向から聞いた孤爪くんの話の続きをしっかり聞くことができないかもしれない
それに相談相手というのが私であると知った孤爪くんからなんて言われるのだろうか
その部分が気になったために念を押してそう聞いた
もしも『YES』と答えられてしまったら高確率で混乱を招くかもしれない
そうなってしまえば......私にとって都合の悪いことが沢山怒ってしまうかもしれない
だから私は直球にそう聞いた
赤葦『あなたの下の名前さんについての話は軽くしたけど、過去についてとかはまだ何も触れていないよ』
あなたの下の名前「...!? そうなんですね。分かりました、ありがとうございます」
京治さんの言葉を聞いて一気に安心して体の力が抜けたような気がした
いや、まだ安心しきれている訳では無いけど孤爪くんにまだ知られていないと言うだけでも十分良いのだ
その後、安心した私は赤葦さんとの通話を終えて明菜に携帯を返したのだった














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。