次の日。
……今日は憂鬱だ。正直言って。
何故かと云われれば、こう答える。
ま、「は?」となることだろう。
転校生?仲間が増える。往いことじゃないか。
まぁ、転校生が来るのは別に往い。
問題は、その転校生の事だ。
そんな事を考えているうちに、準備が終わる。
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学校到着。
だが、私は教室に入ろうとしていなかった。
ドアに黒板消しが挟まっている。
さて、今、私には選択肢がある。
1,其の儘トラップにかかる
2,ドアを開けてすぐに後ろに下がり当たらないようにする
3,ドアを開けて突っ走る
まぁ、正直言うと走るの面倒です。
………さて、どうしたものか。
少女考え中…
そう云えば。
今日、転校生が来る。
其の転校生は、私の仲間。信用は出来る。
決まったわけですし、行きますか。
何か聞こえましたが知ったことではありません。
私は其の儘ドアを開ける。
瞬間、私の上から黒板消しが降ってきた。
伊座さんはタオルを渡す。
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ガラガラッ
私は太宰さんから包帯を取り、巻きながら教室に戻る。
ガラガラッ
ガラガラッ
一応云いますが彼女は心が読めますby作者
太宰さんへ一瞬言葉を飲み込む。何故なら、私が笑顔で圧をかけていたからだ。
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まぁ、それから何かあったわけでもなく…
ー放課後ー
そう云いつつちゃんと着いてくるんですねぇ…
ー屋上ー
私は屋上のフェンスに手をかける。
見えるのは、地面。
ズシャッ
私はサードアイの先端を地面に突き刺し、飛び降りる。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!