前編↑
__________________________
あなたの下の名前side
此処は…
__________________________
__________________________
ん?
何かよく知っている気配を感じた。
ブォンッ
助けなきゃ…いけない…わよね?
…助けましょうか。
ザブザブ…バシャンッ
少女移動中…
ー武装探偵社ー
命。其の名前に、聞き覚えがあった。
__________________________
__________________________
私は境界を漁る。
……あった。
私は其れを取り出し、軽く眺める。
それをきょとんとした顔で眺める探偵社員。
きょとんとした表情で受け取る太宰。
渡したのは、白色の毛の束がついた万年筆、1輪のマーガレット、そして、手紙だった。
太宰は手紙を開く。
太宰は、手紙を読んでいく。
驚いた顔から、悲しそうな顔へ、そして…
そして、悲しそうな笑みを浮かべた。
まるで、誰かとの別れを惜しむように。
竜頭抗争…そう云おうとするが、言葉を飲み込んだ。
ブォンッ
__________________________
命side
私は、武装探偵社の前に居る。…きっと、戻ってきたのだろう。
ガチャッ
私は、彼が持っている手紙に気づく。
敦君が、とある女性の事を語りだす。
__________________________
あなたの下の名前side
珠命。経歴不明、19歳、探偵社員…入社1年…読心の異能…そして、太宰と似た容姿を持つ。
__________________________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。