ガシャンッ
ダメだ、身体が上手く動かせなくなってきた。
思考が鈍るし、息ができない。
このままじゃ死ぬ_____,
あれほど死なないために、生きてきたというのに
いざ死ぬとなると乾いた笑いすら出て来てしまう。
死ぬことって意外に怖くないんだな……。
苦しくてしかたなくて、息は上がっていくのに思考
は穏やかそのものだった。
まぁ、ここまで生きれば頑張った方だろう。
約束守れなくてごめんな、
人気のない路地裏で、そのまま意識を手放した。
それなのに、
目が覚めたのはいつものあの場所だった。
起きてすぐに出たのはそんな戸惑いの言葉で、
その言葉に反応したのは思いも寄らない人物だった。
そうなのか、
あの後すぐ回収されたのか……。
見つからなければ、そのまま_____,
そんな言葉が飛んでくる。
心の中を覗かれているんじゃないか?
そう思えるほどにどこまでも見透かされている。
そんなあの人はいつものようにただ笑って淡々と
言葉を綴る。
俺が連れてきたから……、ッ
酷く動揺してしまう。
ダメだ、あの人の前では隠さなくちゃ……!!
そう思うのにそんな思いとは裏腹に俺の声は震えて
いる。
あの人と目を合わせることもできない。
この雰囲気はやばい、脳が警告音を鳴らす。
警告音を鳴らしたところで逃げることも回避する
ことも出来ないというのに。
上手く力が入らない足でなんとか立ち上がる。
違う、
やめてくれ、聞きたくない。
殺したかったわけじゃない。
それでも_____,
殺したのは俺だ。
ただ聞かれたことに答え、言葉には肯定を返す。
それだけのことを繰り返す。
無意味な時間。
今なんて……?どういうことだよ、
そんな言葉が出そうになるのを呑み込む。
否定の言葉さえも遮られ、思わず声を荒らげる。
やばい、やらかした、
パタンッ
そんな言葉を残してあの人は部屋を出ていく。
信じられない……これはお咎め無しなのか、?
それとも持ち越し?
その場にへたりこんでそんなことを考える。
相当やばいめに合うと思っていたのに、
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。