第3話

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2026/03/08 15:25 更新





















    東京都立呪術高等専門学校 。


    初夏の陽光が 、 訓練場の砂埃をキラキラと
    琥珀色に染め上げている 。

    そこでは 、 物理法則を置き去りにしたような
    苛烈な体術の応酬が繰り広げられていた 。




 虎杖
 うぉっ … っぶねぇ! 
 伏黒
 っ…… 
 釘崎
 しぶといわね… 


 五条
 ほらほら〜 、 
 まだ一撃も入ってないよー? 





    五条悟は 、 三人の猛攻を
    蝶をあしらうかのような軽やかさで捌き 、
    不敵な笑みを浮かべる 。

    その立ち姿は 、 周囲の空間から
    切り離されたかのように超然としていた 。




 五条
 ハイハイ 、 ここまでー 


 五条
 悠仁!踏み込みが甘い!
 恵は先を読みすぎて動きが硬い! 
 野薔薇は……うん 、
 顔が般若みたいで怖いよ?

 釘崎
 アンタのせいでしょーがッ 💢 





    五条が稽古の中断を告げたその時 、
    静謐な学舎の空気を切り裂くように
    鋭い警報音が鳴り響いた 。




    ‘’ ヴーー ヴーーー !! ”




 虎杖
 うぉっ 警報!? 
 伏黒
 !……警報? 侵入者か? 





    五条はわずかに眉を寄せ 、
    蒼い瞳を正門の方角へ向ける 。




 五条
 …いや 、 呪力が感じられない 。
 非術師が迷い込んだか 、 あるいは… 





    五条の表情に 、 氷のような鋭利さが宿る 。


    最強の呪術師として 、 彼は生徒たちを背に
    警戒を解かぬまま正門へと歩を進めた 。

    それに続くように三人も後を追う 。




 ??
 あっ 、 いたいた! 



あなた
 悟くーーん!!!! 







    しかし 、 そこにいたのは
    血に飢えた呪詛師ではなく 、


    向日葵のような笑顔を見せる女だった 。




 1年ズ
 ‘’  さ 、 悟くん  ” !?!? 





    あなたの下の名前は周囲の張り詰めた空気など露知らず 、
    無邪気に手を振る 。


    その手には 、 不釣り合いなほど生活感の溢れる
    風呂敷包みが握られている 。






あなた
 もう 、 電話出ないんだもん 。 
 お弁当忘れてたから
 届けに来ちゃった!( ニコ







 五条
 っ…あなたの下の名前ーーーっ!!♡ 





    重力の枷を外したかのような速度で 、
    五条はあなたの下の名前へと駆け寄り 、
    全力でその細い肩を抱きしめた 。




あなた
 ぐぇっ… 





 五条
 わざわざ届けに来てくれたの!?♡ 
 ありがと〜!!♡






    それは呪いにも似た深い愛の体現だった 。



















 𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎⇝ ♡ 10

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