第4話

ep3 〜 本音と無視
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2025/12/29 06:00 更新
高校に入学してすぐの頃。忘れられない日。

あーちゃんに呼ばれた私は、
放課後の誰も居ない教室であーちゃんが話すのを待った。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
高校どう?慣れた?
微笑みながらそう聞く海愛。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
うん、まぁまぁ
アサナギ ミア
アサナギ ミア
あたしも慣れたかな〜
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
……なんで放課後に呼び出したの?
直球に聞く。海愛らしくない。
あの海愛が放課後に呼んでくるなんて、
こんなつまらない話なわけがない。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
あぁ、話したいことあって
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
どうしたの?
アサナギ ミア
アサナギ ミア
あたしさ、この前病院行ったの
私は軽く考えていた。それが間違いだった。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
へー…風邪?
聞いた瞬間、海愛の表情が曇る。
そして言った。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
いや、精神科。
嫌な予感がする。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
……え、
困惑する私に構わず彼女は続ける。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
鬱だった
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
…なんで、
アサナギ ミア
アサナギ ミア
分かんない
曖昧な答えに嫌気が差す。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
……なんで、
アサナギ ミア
アサナギ ミア
ごめん、あたしさ、
何が辛いのかすら分かんなくて
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
……
は?何が辛いのか分からない?
何を言っているんだろう。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
でも、くーちゃんのことを好きなのは
変わりないから、だから、これからも
仕切り直しというように笑って言う彼女。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
…は?
イラッとしてしまう。
だって、おかしいから。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
……
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
ねぇ、なんで?
なんで、話してくれなかったの?
少し詰まりながらも、海愛に問う。
意味が分からない。親友じゃないの?
アサナギ ミア
アサナギ ミア
何も分かんなくてさ
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
あんたが不登校気味だったの、
ずっと悔しかったのに!!!!
……そうだ。こいつは、逃げた。
逃げている、これが悔しかった。
でも私は普通に接してきたのに。鬱?ふざけるな。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
……え?
涙を浮かべる朝凪にかまわず続ける。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
あんたがなんで鬱なの?!!?
許さない。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
……
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
私の方が辛いはずなのに!!
あんたには家にも学校にも
居場所がたくさんあるくせに!!!
そうだ。こいつには、良い親が居て、
友達が居て、成績だって悪くなくて。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
ごめんね、でもさ、
家はともかく学校に居場所はあるはずだよ
学校には居場所がある?
そうか、こいつは知らないのか。
私が虐めを受けていること。何も分かってないのか。
親友のくせに。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
分かった風な口を聞くな!!!
すると、朝凪は少し口を閉じ、そのあと続けた。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
…あー、そっか、そっかそっか。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
…何?!
初めて見る朝凪の表情に困惑しつつ言う。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
ねぇ、海月にあたしの辛さなんて
結局分からなかったのか。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
…うるさい!!!
お前の辛さ?知らない。

何が辛いのか自分でも分かってないのに
私がお前の気持ちを分かるとでも思っているのだろうか。
アサナギ ミア
アサナギ ミア
鬱だった。それを伝えたかった。
あたしはこれからも
仲良くする気だったのにさ。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
もう良い!!
アサナギ ミア
アサナギ ミア
あたしだってもう良いよ!!
もう、よく分からなくなって、
思いっきり叫ぶ。
ヨルナキ クラゲ
ヨルナキ クラゲ
あんたには友達も居るくせに!!
辛い経験なんてなかったくせに!!
親にも恵まれてるくせに、
成績だって良いくせに、
アサナギ ミア
アサナギ ミア
あー、もう、うるさいな!!!
こいつが親友だったなんて、信じられない。

憎い。逃げた。親友にも頼らず、
勝手に自分で病んでその辛さを盾にする。
学校に居場所はたくさんあっただろ。
なんで不登校になるんだよ。

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