そう言ってロンジュンはオレンジジュースを1口飲んだ。
そう言うとロンジュンはあからさまに「ぱあっ」と顔が明るくなって、本当に高校生の頃と変わらない顔をする。
さっきまでの明るい顔は一瞬で消えて、まるで今回の熱愛が悪いことのような顔をする。
自分の体がぴくりと反応するのが自分でもわかった。
「私みたいに壊れる」ってことはつまり異性に溺れることで互いの事を必死に忘れようとしてるってこと、、
NCTの中では小柄で、少し頼りなくも感じてしまうような彼が今は私にとって唯一の頼りどころだった。
でも、数ヶ月後にはその時の「待ってて」という言葉を守ることは出来なかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。