あなたの下の名前Side
ifさんに手をとられついたのはとても見晴らしの良いガラス張りの最上階だった。
ifSide
君の方が綺麗なんて恥ずかしくて言えなくて
いつもは格好いいと思われたくて
かっこつけてるなんて悟られたくなくて。
りうらなら、ほとけなら、しょうなら、ないこなら、あにきなら。
きっとここで可愛いって言えるんだろうな。
席に座るとすぐコース料理が出てきた。
作法は気にしなくて良いと言ったのにもかかわらず
君の動きは綺麗で
それでいて可愛くて
俺にはもったいないくらい、魅力的な子で
偽善者の俺にはもったいない
コースを大体食べ終えてすこしゆっくりしていたとき
あなたの下の名前ちゃんが口を開いた
あなたの下の名前Side
ifくんになにか声を掛けたかった
そこで出てきたのが
[よくできました]
だった。
if君の目から涙が零れる
ifくんが馬車で私の家まで送ってくれた
こうして、ifくんと別れた。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!