遥か遠い昔のこと。
そこには、沢山の「世界」があった。
「魔法」という力を使える世界。
一人一人に特別な「力」を授けられた世界。
など、様々なものがあった。
沢山の「世界」を創った神様は気づいた。
「管理する者」の数は神様たった一人。
この沢山の「世界」を管理するには、
「管理する者」の数が足りない、と。
そこで神様は、
「守護者」という存在を創り出した。
「守護者」一人の「世界」の管理数を決め、
沢山の「世界」の数にあった「守護者」を創る。
「守護者」は数百名にも及んだが、
「世界」の数に比べるととても少なかった。
時が過ぎて行くと共に、月に一度、
「守護者」同士の会議が開かれるようになった。
殆の者がこの平和で終わると思うだろう。
しかし、"護る者"が居るということは、
"奪う者"も居る。
神様が「守護者」を創ると同時に、
魔王も「破壊者」を創り出したのだった。
魔王は、神様の創った「世界」を
全て壊してしまいたいと考える者だった。
「破壊者」には、優れた情報伝達能力と、
十分な力があった。
なんと、「守護者」が月に一度行っている会議に、
奇襲を仕掛けたのだ。
「破壊者」の仕掛けた奇襲に、
「守護者」は為す術もない。
「破壊者」から唯一逃げ切ることが出来たのは、
一番最初に創り出された「守護者」、
"アイ"のみだった。
"アイ"が生きていることを知らない
「破壊者」達は、「世界」を破壊し始める。
"アイ"は自分以外が逃げられなかった事に
悲しみ、悔やんでいた。
自分が囮になっていれば…、と。
何度も、何度も。
だが、「破壊者」達が
「世界」を破壊していることを知ると、
自分の護っている「世界」だけでも、と、
「破壊者」が入って来られない
"特別な"結界を張る。
そして最後の「守護者」らしく
「世界」を護り抜く為に
『世界No.1』の「世界」に身を隠す。
そこからまた幾千年もの時が経った
「世界」と、少し不思議な「守護者」の物語。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!