ここんところ
ぶちがぼーっとしてる時が多々ある
返事も素っ気ない気がするし、
嫌いになったのだろうか
そんなわけないか
でも
でももし、
そうだとしたら
こあが見えるようになったのは
中学2年生の頃だった
急にだ。急に見えた
なんで見えたんだっけ
それからずっとこあが付いてきたんだ
でもみんなには見えないらしい。
それでもこあという存在があることを証明したかった
え、何で急に
苗字呼び?
そう言ってたのに
次の日には仲間はずれにしてるし
これもう絶交と同類じゃない?
でも大事なのは、ここからだ
不眠症
聞いたことはないし、そんなにやばいのでも無いと思ってたんだ
あの時までは
その次の日
女子高生が海で溺れているのをみたと言う通報が入った
命に別状はなく、どこも傷ついていなかったらしい
そんなことありえない。
溺れて無傷だなんて
なんで今こんな事思い出すんだろうなぁ、
このことが、ぶちに知られてたとしたら引かれてるよ
絶対
ああ、もうなんか全部悪い方向に向かって行く
「必要ない」
「いらないよお前」
「さっさといなくなれ」
脳裏に直接話しかけてくるように
心を抉る。
「お前だ」「全部お前のせいだ」「お前が」「お前」
『お前がおかしいから』
ぶちにも嫌われてるだろうな、
やっと、友達ができたと思ったのに、
施設から出て、いつもいくレコード屋さんに寄ったら
君がいるんだもんね
すごい優しく接してくれて
大好きなんだよ。本当に
そんな人にも嫌われてさ、ほんと、いらないなぁ、私、
どうしたらいいの?
『いなくなればいいんだよ』
「いなくなれ」「お前がいなくなれば」
『全部うまく行くんだ』______












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。