第7話

jn
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2023/01/07 16:32
私の彼氏は天然だ。

天然超えて、不思議ちゃん。

その上鈍感だ。

何ができるのかと、思うくらいふわふわしてる。


「ジュニ〜?」
jn「ん!」
「今日、同窓会行ってくるからご飯よろしくね」
jn「あ!うん!気をつけてね?」
「あ、うん。」


ニコッと口角を上げたジュニは

私の腑に落ちない表情をじっと見てる。
世の中の

彼女に男のいる同窓会に行って欲しくない。

っていう、思いはジュニには無いのだろうか。

ていうか、彼は普段からそういう感情はないみたい。

私が他の人をかっこいいと言っても

確かに、って共感ばかり。


「私が行っても大丈夫?」
jn「うん!あなたが作ってくれたレシピ見て料理するよ」
「あ、料理じゃなくて、」
jn「ん?」
「……ど、どう!このドレス!」


ジュニがよく見える所に立ち、

ドレスのスカート部分を広げてみた。


jn「めっちゃ可愛い!可愛すぎるよ、あなた。」


と言って、私をギュッと抱き締める。


「ふふっ、嬉しい、ありがとう。」
jn「何時に行く予定?」
「あ、17時!」
jn「そっか、もう行かなきゃだね!」
「え?」


やっぱり、私に興味が無いのかな。

もしかして私のいない隙に誰かと会う予定があるとか。


「ジ、ジュニ!今日、家にいるよね?」
jn「うん、いるよ?どうして?」
「ううん、なんでもない!ごめんね。」
jn「さっ、行ってらっしゃい!帰ってくる時連絡して!」


ホイホイ、と玄関に追いやられる。


「行くね、」
jn「今日も可愛い。行ってらっしゃい!」


そう言って、笑ったジュニ。
私は無言でドアを閉めてしまった。

…こんなの我儘って分かってる。

嫉妬して欲しいなんて、ただの我儘。

受け入れて貰えるはずがない。
いつものジュニだから余計に何も言えない。

普段より着飾ったつもりなのに。


「…仕方ないよね。」


久しぶりに会う同級生が沢山。

仲の良かった子達は、結婚してる子も居た。

みんな変わったなぁ、、

空のグラスを替えてた時、


hs「あなた、やほ〜!!」
「わぁ!スニョア!久しぶり!」
hs「久しぶり〜!」


仲の良かったスニョア。

相変わらず変わらない明るさ。


hs「今何してるの?」
「今は、働いてるよ。バリバリ笑」
hs「金持ちと結婚するのは叶いそ?笑」
「ふはっ、よく覚えてるね笑」
hs「もちろん!今彼氏いるの?」
「いるよ!」
hs「そうなんだ!いいねぇ〜!」
「スニョアは?」
hs「いるいる笑 今日の同窓会も行くか迷ったんだよね。」
「え?なんで?」
hs「彼女が行くなって泣くから〜」


彼にとって、それはいい迷惑だろうが、

ちょっと羨ましく思った私。


「いいじゃん、愛されてる笑」
hs「まぁ、笑 あなたの彼氏は?
そういうの大丈夫な人?笑」
「…大丈夫過ぎて、私が不安になる、」
hs「…あ〜、そうなんだ?」


今頃、何してるんだろ。

ほかの女の子と仲良くしてたりして、?


hs「やぁ、あなた、何泣いてんだよ?」
「え?」


私は知らぬ間に、目から涙を零していたみたい。

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