俺は シェイド。
この 快楽監獄 = 刑務所 の警官をしている。
担当する囚人は、世界でも地位が高いらしい二人。
…ここは刑務所だ。
……そう、刑務所だ。
少なくとも書類上は。
目の前では囚人がトランポリンを跳んでいるし、
隣では警官が本気でプリクラの落書きをしている。
戦争中の世界とは思えない光景だった。
トランポリンを飛び跳ねる
笑い声が響く。
本来ならあり得ない場所。
本来なら交わらないはずの立場。
囚人と警官。
勇者軍と魔王軍。
敵同士のはずの四人が、なぜか同じ場所で
日常を過ごしていた。
俺はため息をつく。
……ここは刑務所だ。
何度言い聞かせても、まったくそう見えないけれど。
こいつらと出会ってからそんな事ばっかだな…。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!