気になって仁に投げた質問
仁の顔からは驚きと疑問の感情が見えた
そりゃあそうだろう、唐突にする質問にしてはかなり大きく出過ぎているから
こんな質問、自分で墓穴掘ってんのと一緒だけど、ちょっと、聞いてみたかった
仁らしい、愛想の一つもない回答だった
オレとはまるで正反対だな……
オレはどうせ、こんな素直じゃない言葉しか返せねーんだよ、
こんなんじゃ、仁に好きなってもらえるはずないのに
仁Side
俺は聞かれて、ちゃんと答えた
なら瑠衣にも答えてもらわないと
そう思って瑠衣に聞いた
すでに速い鼓動が瑠衣の言葉によってどんどん速くなる
動揺する自分を押し殺して、必死で耐えながら、平然を装う
つんと触ればとろけてしまいそうなほど甘い顔で、瑠衣はその好きな奴の話をする
というか、
つい、自分でも驚くほど大きな声が出た
あれだけ瑠衣を見ていてもわからないものなんだな
頬を少し赤らめる
そんな姿が愛おしくて、愛おしくて、たまらない
瑠衣には、教えられない
教えたところで、瑠衣を困らせるだけだ














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。