前の話
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このオレ、未来のスター天馬司は生まれつき恋愛感情を持ち合わせてなかった。…というより、よく分からなかった。そう、この時までは…
「けほっ、、」
今日は……なんの花だろうな?
オレは1週間ほど前から治療方法がない病気にかかっていた。
…いや、それは違うな、あるが、オレには到底無理な物だった。
その病気とは、、花吐き病。
フィクションの世界でしか見たことの無いものだ。
読んで字のごとく花を吐く病気だ。
治療方法は、好きな人と両思いになること。
治療できなかった人間はと言うと、発症から時間が経てば経つほど1日に吐く花の数が増えてって最終的には気道に詰まって死ぬ。
発症の原因は、恋を拗らせた結果。
花はその時の気持ちを表したりする。
吐いた花は吐いた本人以外が触ると感染する。
オレが知ってるのはこれぐらいだ。
さっさとその人と両思いになれば…と思うだろう?
オレも思った。
ただ、その人が分からないんだ。
色恋沙汰なんて経験ゼロ、恋より何よりショー。
寧々の言う通り、ショーバカだった。
…そのツケが、回ってきたのかもな。
オレの想い人は誰なんだろうか。
まっっったく分からん!!!
朝起きればベットは花まみれ、その花をお医者さんから貰った花言葉図鑑で調べるところから始まる。
それを記録して、一週間に一回掛かる病院でお医者さんに見せる。
さて、今日は何の花だろうな?
えー、と?
赤のチューリップ、赤いバラ、黄色いモミザ………
流石にわかるぞこれは恋愛系の花だな…
なんだ、これ?えー、こういうときは、、
クジャクアスターっていうのか、これ。
へぇ、オレって一目惚れだったんだな、
等思いながら記録をつけていく。
記録が一通り終わったら着替えて、ご飯を食べて。
類との待ち合わせ場所に行く。
さて、そろそろ出る時間だな。
学校で花を吐かないように気をつけねば…!!
これは、
無自覚で拗らせた未来のスターが演出家と両思いになって、幸せになる話。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!