ドシャぁっと大きな音を立てて
俺たちの組のリレーの走者が思いっきし地面に転んだ。
幸い、本人が擦り傷ができたほどの軽い傷だったが
俺らのクラスはそのこともあり最下位になった。
前の走者からバトンパスを完璧に行った後、
全速力で追いつこうとしているぐちつぼ。
いつもは人の短所イジったりしている彼が、
今はクラスのために頑張っている。
これ多分ギャップで倒れる女子いるだろマジで。
最後のカーブの所で頑張ってくれたおかげか、
相手のチームとの距離が少ない。
隣を1人、2人、…と過ぎ去っていくのがみえる。
俺は誰かのために動ける人間じゃない。
毎日楽しかったらまぁいいかぐらいの感じだし
けど、今だけは違う。
流れを受け継ぐようにバトンをもらった。
今は前の奴を抜かすことを最優先にして、
その他のやつには眼中もくれないようにした。
1人…そして2人目を抜かした。
結構本気で走ってるつもりだけどトップの奴には
追いつけもしない。
………そういやトップのヤツ、陸上部だったな
だからあんなに早く走れんのか
終わるのは一瞬で、最後の直線に差しかかっていた。
……うーん、無理じゃねこれ
俺はもう疲れてるし、
相手はラストスパートかけるっしょ?
”1位になる”って決めたのになー、…
あなたの下の名前さんに良い所見せるって決めてたのに
そう思っていた瞬間、誰かが大きい声で
そうやって言ってくれたんだよね
たくさんの人に支えられてきた毎日は
俺にとってかけがえのないものだった。
今も、そして明日もその先も
何より、”君”が見てくれているから。
君が応援してくれてるから____
自然と足が前に進む。
さっきまでの疲れはどこいった???ってぐらいに
疲れが無くなって。
陸上部を横目に見ながら全速力で走り去っていく。
最後の直線は、ラストスパートかけられたら
キツイけど、生憎相手が疲れていたので
そこは心配せずに走れた。
赤い綺麗なゴールテープを切って、周りを見渡した。
あの時あそこでバテていれば今頃こんな事には
なってなかったはずだ。
ぱっとあなたの下の名前さん達の方を振り向く。
不思議とあなたの下の名前さんと目が合った。
俺は自然と満面の笑みを零しながらピースをした。
こんにちは紗蘭瀬です🙌
やっと、やっと体育祭が終わって次の編にいけますね!!
リアルでは忙しすぎてくたばってます😭😭
最後のrdさんの笑顔、想像しただけで良いんですよね…
時間があったらイラスト書こうかなと、思ってます😌
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。