広大な訓練場。
乾いた土の匂いと、張り詰めた空気。
Aクラスの生徒達はそれぞれ無言で立っていた。
やがて___
メーテルが現れる。
その一言で、全員の視線が集まる。
指差した先には、無数の木製武器。
剣、槍、斧、鎖、棍、レイピア___。
どれも訓練用とは思えないほど精巧だ。
軽く言った言葉が、やけに重い。
① レイ(双剣) × ルナ(細剣)
② ゼノン(大剣・旋) × ミカ(槍)
③ アイリス(鎖鎌) × ジール(バトルアックス)
④ サクラ(レイピア・檻) ×ノア (鞭)
⑤ アレフレッド(片手剣) × カレン(短槍)
⑥ ヴィオラ(ラブリュス・喰) × カイ(大盾+短剣)
⑦ エレナ(双短剣・操) × ヴィンセント(ハルバード)
⑧ アモン(棍棒) × バルト(長剣)
⑨ クレア(三節棍) × ミラ(剣)
⑩ ライガ(槍) × ハク(大盾+剣)
⑪ シオル(ナイフ二刀) × ルーダ(大剣)
⑫ シェリー(レイピア)×テオ(大剣)
⑬ サク(弓・鏡) × ジーズ(槍)
⑭ ユフィ(短剣) × ネフェルテ(杖)
その一言で、空気が爆ぜた。
最初に動いたのは___ゼノン。
踏み込みと同時に、大剣が唸る
重い。速い。
ミカは即座に距離を取るが……
槍で受けた瞬間、衝撃が倍化する、
旋
一撃ごとに圧が増す。
純粋な暴力。
一方____
サクラのレイピアが、ノアの肩をかすめる。
その瞬間、
檻
ノアの動きが止まる。
だが___
鞭がしなる。
拘束されながらも最小限の動きで反撃。
完全支配ではない。
それでも、"止める"力は脅威だった。
エレナが笑う。
次の瞬間、ヴィンセントの動きが一瞬乱れる。
操
無理やりではない。
"ズレ"を作る支配。
それだけで戦況は崩れる。
カイは構える。
ヴィオラは動かない。
静かに1歩。それだけで、空気が変わる。
本能が警告する。
振り下ろされるラブリュス。
カイは盾で受ける。
ドンッ
ただの一撃。
なのに"何か"を削られる感覚。
喰。
ヴィオラは小さく呟いた。
サクの矢が放たれる。
それを___
キィンッ!
ジーズの槍が弾く。
だがその瞬間。
弾いたはずの矢が、軌道を変え___
背後から迫る。
鏡
あちこちで、衝突、駆け引き、読み合い。
だが共通していたのは___。
全員、強い。
未熟なはずの1年。
それなのに。
完成度が高すぎる。
メーテルは、腕を組み、静かに見ていた。
一部だけじゃない。
ゼノン、サクラ、エレナ、サク、ヴィオラは確かに突出している。
だが___
基礎が高い。
判断が速い。
そして、全く躊躇がない。
戦うために集められたような。
メーテルの口元が僅かに歪む。
初めてだった。
このAクラスに、
教師としてではなく___
興味を持ったのは。
第2話「第1訓練『対人戦』」 ___終___












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!