第18話

藤原滋
1,321
2022/12/02 10:41




藤原塔子さんと出会って間もないある日



学校帰りに買い物をしていると辺りはもう真っ暗



秋は好きだが日が短い


森の夜道はもっと暗くなる


早く帰ろうと思ってもすぐに暗くなる




そう思い帰り道を歩いていた




歩いているとスーツ姿の男性に呼び止められた


藤原滋
藤原滋
君が夏目あなたさんかな?
(なまえ)
あなた
そうですが……?
藤原滋
藤原滋
私は藤原滋
貴志を預かっている家のものだよ



この人が藤原塔子さんの旦那さん



この人もどこか優しい雰囲気の人



藤原滋
藤原滋
もう辺りは真っ暗だ
これから何処に?
(なまえ)
あなた
家に帰ります…
藤原滋
藤原滋
女の子が一人で歩くのは危険だ
送って行こう



そう言われ買った物も半分以上も持ってくれた


私は片手に買った物を持ちもう片手には狐桜を抱っこし歩いていた





藤原滋
藤原滋
森の中だともっと暗いな
足元に気をつけるんだよ
(なまえ)
あなた
…はい
荷物持っていただきありがとうございます…
藤原滋
藤原滋
お礼なんていい
…この奥の家に住んでいるのかい?
(なまえ)
あなた
親戚のおじさんと住んでいます…




そんな他愛もない話をし家に着く


家には明かりはなく誰もいないようだった



家におじさんはまだ帰ってきてはいない



良かった



もしおじさんに誰かと一緒に帰って来たと知られたら何をされるか分からない





(なまえ)
あなた
あの…
ありがとうございました…(ペコ
藤原滋
藤原滋
いや
私が勝手にやったことだからね




そう優しそうに微笑んでいた




ふと藤原滋さんが腕を上げるのが見えた



とっさに殴られると思い目をギュッとつぶる











少し間が空き痛みが来ないことを不思議に思い目を開ける


すると頭を撫でられた




母と父以外に撫でられた事がない



不思議に思い藤原滋さんを見る


その顔は少し悲しそうな顔をして微笑んでいた







藤原滋
藤原滋
辛くなったらいつでも話してくれてかまわない
だが今初めてあった人には話しづらいならば貴志に話をしてくれてもかまわない
1人で抱え込んでしまってはいけないよ
藤原滋
藤原滋
助けが欲しかったら言いなさい
私たちは君を見捨てたりなんかしないから



頭を撫で続けながら言われた



今まで助けてくれる人なんていなかった


ここに来るまでは


ここの人はとても優しい


夏目貴志も田沼要も多軌透も


そして藤原夫妻も




(なまえ)
あなた
ありがとうございます…



そういうと微笑み腕を下した



そして来た道を帰ろう背中を向ける藤原滋さん



そういえばと思い出したことがあり声に出す



(なまえ)
あなた
あ…あの!!
奥さんに伝えて欲しい事があって…
お誘い断ってごめんなさい誘ってくれて嬉しかったですって……



藤原滋さんはこちらを見て微笑み了承してくれたらしく手を振ってくれた





自分にまだあんな大きな声が出るなんて驚いた














―――――――――――――――――





















魅薇
魅薇
ここまで読んでくださりありがとうございます!!





さて今回は滋さんがあなたちゃんと遭遇しました!!





あなたちゃんは塔子さんの件




気にしていたのね………







次回







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現時点に


  


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藤原宅 







お楽しみに!!

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