第17話

藤原夫妻
2,000
2021/08/14 15:55 更新



木の葉の舞い散る秋になった



塔子さんと一緒に買い物に行った帰りに見覚えのある後ろ姿が見えた




夏目貴志
夏目貴志
あなた?




その後ろ姿はあなただった


あなたは名前を呼ばれたためか振り向いた





藤原塔子
藤原塔子
あら貴志君にそっくりな女性ね!




塔子さんと滋さんには前に従兄弟が引っ越してきたと話していた



でも実際に会うのは初めてだ



夏目貴志
夏目貴志
塔子さんこの人が前に話した僕の従兄弟です
藤原塔子
藤原塔子
あらあらこの子が?
本当にそっくりなのね(ニコッ
初めまして藤原塔子といいます(ペコッ
(なまえ)
あなた
初めまして……
夏目あなたといいます…(ペコ


塔子さんはあなたに自己紹介をしあなたも自己紹介をした



するとあなたが何かを思っているように見えた



夏目貴志
夏目貴志
あなた?
どうしたんだ?


声をかけるとハッとした表情をし俺と塔子さんを見た



藤原塔子
藤原塔子
良かったらこれから家に来ない?
お話してみたいわ
(なまえ)
あなた
すみませんがこれから行くところがあるので……


あなたは塔子さんの誘いを断り狐桜を抱きかかえ走り出してしまった



藤原塔子
藤原塔子
何か悪い子としちゃったかしら?



塔子さんは走り出してしまったあなたを見てそう言った



夏目貴志
夏目貴志
そんな事ないですよ



そう言い俺たちは家に帰る







家には滋さんがいる





荷物を片付け塔子さん・滋さんと一緒にお茶を飲んだ




藤原塔子
藤原塔子
そうそう滋さん
今日帰りに貴志君の従兄弟のあなたちゃんに会ったのよ
貴志君に本当にそっくりでビックリしちゃった(フフ
藤原滋
藤原滋
そんなにそっくりなのか?
俺も会ってみたいなぁ
藤原塔子
藤原塔子
お茶に誘ったのだけれど用事があったみたいで
残念だわ
藤原滋
藤原滋
用事があったのなら仕方ないなぁ
夏目貴志
夏目貴志
あの……
塔子さん滋さんそのことで話が……




俺はあなたの話をした




両親が早くに亡くなっている事



親戚中をたらい回しにされた事



そして今は森の奥の親戚の家で預かってもらっている事







その親戚に暴力を振るわれてしまっている事








藤原滋
藤原滋
あの人の家に子供が来たという話は聞いたがそれが貴志の従兄弟だったとは
夏目貴志
夏目貴志
母方の従兄弟なんです
藤原塔子
藤原塔子
でも暴力を振るわれているだなんて…
藤原滋
藤原滋
昔はそんな人じゃなかったんだがな…
夏目貴志
夏目貴志
滋さんその人の事を知っているんですか⁉
藤原滋
藤原滋
ああ…
その人は小さい頃よく面倒を見てもらったんだよ



滋さんの話を聞いた




その人は昔腕っぷしの強さで注目を浴びていたという


でもだからといって冷たい人ではなく子供好きのとても優しい人だったらしい


滋さんもその当時よく一緒に遊んでもらっていたと




しかし滋さんも大人になった頃ある事件が起こった



その人の奥さんと幼い子供が事故で亡くなってしまったとの事だった



それからは酒浸りになり酔った勢いで人を殴ったり物を壊したりするようになってしまったのだと








滋さんは大人になり最初の頃は見かけ話をすることもあったそうだが

事故があった後は見かけ話をしようとしたが機嫌が悪く何度も怒鳴られたこともあるらしい



それでも会えば話をしようとしたらしいが



相手が一方的に喧嘩腰になり殴られ



止めに入ってくれた人に




この人とはもう関わり合いにならない方がいいと



言われその後はもう見かける事もなくなったと









藤原滋
藤原滋
あの時止めに入ってくれる人がいなかったらどうなっていたのか…
夏目貴志
夏目貴志
そんな過去があったなんて…
藤原塔子
藤原塔子
それでも暴力なんてダメよ!
まだあんな子供を
藤原滋
藤原滋
それはそうだ
その子を離さないといけないな
夏目貴志
夏目貴志
そのことなんですが



居候のみで図々しいかもしれない


でも俺はあなたを




藤原塔子
藤原塔子
ねえ滋さん
あなたちゃんを家で預かる事出来ないかしら?
藤原滋
藤原滋
そうだな…
家にはまだ使っていない部屋もあるからできるとは思うが



俺の言おうと思っていたことを塔子さんに言われてしまった


滋さんは少し難しそうな顔をした



藤原滋
藤原滋
そう簡単にはいかなだろう
本人の意思も聞かなければならない
藤原塔子
藤原塔子
でもそのまま放っておくなんて事…
藤原滋
藤原滋
もちろん放っておくなんて事はしないさ
……色々話を聞いてみるよう駆けまわってみるかな


こうしてあなたの意見を聞きできるのであれば……





例え出来なくてもどうにかしてあなたを引き取ろうと







本人は知らないまま話は決まった














――――――――――――――
























魅薇
魅薇
ここまで読んでくださりありがとうございます!





さてさてあなたちゃんが知らない間に





あなたちゃんを預かる話が出てしまいました!





さてあなたちゃんは無事に藤原家に







行くことが出来るのか!?








ではこの辺で







次回









第17話






藤原滋







お楽しみに!

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