第16話

藤原塔子
1,900
2021/08/14 15:54 更新





あれは葉っぱの色が緑から色鮮やかに変わっていく秋の季節



休みの日







家の事を済ませると外はお昼を過ぎたころ






日差しが温かい時間






ここ最近学校以外で外に出る事もなかったため



狐桜を連れて散歩がてら外に出た




森を抜け歩道に出て狐桜を降ろし




狐桜の歩幅に合わせてゆっくりと歩いていた







すると後ろから聞きなれた声が聞こえた




夏目貴志
夏目貴志
あなた?


名前を呼ばれ振り向くと夏目貴志がいた




その横には私よりかは少し背の低い女の人


優しそうな雰囲気の女の人が私を見て微笑んだ



藤原塔子
藤原塔子
あら貴志君にそっくりな女性ね!
夏目貴志
夏目貴志
塔子さんこの人が前に話した僕の従兄弟です
藤原塔子
藤原塔子
あらあらこの子が?
本当にそっくりなのね(ニコッ
初めまして藤原塔子といいます(ペコッ
(なまえ)
あなた
初めまして…
夏目あなたといいます…(ペコ



相手が自己紹介したためつられて自己紹介をした




この人が夏目貴志を引き取った人藤原さん




夏目貴志を救った人



仲が良さそうに見えた



2人は買い物帰りなのだろう


夏目貴志が荷物を持っていたから




…………羨ましいな







夏目貴志
夏目貴志
あなた?
どうしたんだ?



ぼうっとしてしまい夏目貴志に声をかけられる


ハッとし2人を見た



藤原塔子
藤原塔子
良かったらこれから家に来ない?
お話してみたいわ



藤原さんが微笑みながら誘ってくれた



それなのに




(なまえ)
あなた
すみませんがこれから行くところがあるので……




そう言い狐桜を抱きかかえ走ってしまった



ウソをついてしまった



せっかくのお誘いを




きっと失礼な子に見えてしまったに違いない




狐桜
狐桜
どうしたのだあなた?
(なまえ)
あなた
別に…何でもない



いつの間にかまた森の中に入ってしまったみたい



誰もいないため狐桜が私に声をかけた



狐桜
狐桜
しかし用事も何も無いだろう?
(なまえ)
あなた
口からとっさに出たんだもの……
狐桜
狐桜
………羨ましかったか?
(なまえ)
あなた
……



そんな事はないと言おうとしたが口からは何も出なかった







私の母は若くして亡くなった


でも私の中には母の記憶はある



母は優しい人だった


一緒に買物だってした


夏目貴志と藤原さんを見て昔の自分と母を見てしまったんだろう




もう母と買い物などできない


その為羨ましくも思ってしまったんだろう



私にはもうそんなことを一緒にできる人なんて現れない






狐桜を抱えながらあてもなくただただ歩いていただけなのでこれからどうしようかなどと思ってはいなかった





狐桜
狐桜
しかしこれからどうする?
(なまえ)
あなた
……景色を見ながらゆっくり帰る



そう言い狐桜を降ろし景色を見ながらゆっくりと



寄り道をしながら家へと帰った









―――――――――――――――













魅薇
魅薇
ここまで読んでくださりありがとうございます!






あなたちゃん藤原さんと初対面です!





羨ましくなっちゃったんだね……





さて








次回





第16話







藤原夫妻









お楽しみに!!

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