待て待て待て待て?!?!?!?!////////
やばい、このまま放っておけば俺の初キスは音もなく消滅しちまう。
が、薬を拒否できる言い訳が思いつかねェ…!
ん?待て?確か、俺が風邪で倒れたから一緒に風呂に入ンのはやめとこうっちゅう話だったよな?
つまり、
①初キス消滅ルート
初キス→薬を飲む→風邪治り次第風呂
②自分で薬飲むルート
薬を飲む→風邪治り次第風呂
③薬飲まないルート
どうやって?
は?詰んだ。
違うッ!!違うんだあなたッ!!
お前が、ドキドキしないって言ってる俺は、俺は、男、そう、男なんだッ!!
でも、それを言ったら「嘘をついたんですか…?」って言われて追い出される…!
あぁクソ、①か②か…!!!
ってもうあなたが薬口に入れちまってるッ?!
は、①確定?!
違う、待て、やめろ、マジで、俺は、
いや、でも、あなた、なら、いや、でも_______
あぁクソ!!こいつとならいいかって思っちまッてる自分が1番腹立つッ!!!!💢
あなたがそっと俺の頭を両手で包み込む。
いつもならその手を払いのけるのに、
風邪のせいなのか、バクバク鳴っている心臓のせいなのか、ぼんやりした顔であなたの目を見ることしかできない。
さっき俺が褒めた赤い目が、琥珀みてェに透き通っていた。
あぁ、もう、どうとでもなっちまえ。
チュッ。
薬は、苦いはずなのに、テメェとのキスが甘すぎて、味がしなかった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!