流石は天竺のメンバー 、イザナの仲間を
していただけある .
みんな変で 、とっても素敵な人たち .
イザナはやっぱり 、人を見る目があるなあ .
おず 、と鶴蝶さんが控えめに問いかける .
確かに 、黒野はイザナから"黒川イザナ"
をアピールする為にと貰った大切なもの .
でも 、黒野あなたのままじゃ 、イザナに
縋りつくことしかできない私のまま 、
12年前に囚われたまま変われないから .
マッキーくんは 、鶴蝶さんは 、
あの日から変わった .
変われてないのは 、いつだって私だけ .
私だけが 、過去に足を引っ張られている .
私より一回り大きい手が 、頭に乗せられて
その優しくて懐かしいぬくもりに視界が歪む .
変わろうとする私も 、変わりきれない私も 、
変わらない私も 、全部まとめて私なんだって .
曖昧なままの私を 、肯定してくれたみたいで
どうしようもなく嬉しかった .
関わるようになってからも 、彼をどこかで
イザナの敵だと思っていて 、呼べなかった
呼びたくなかった名前 .
いい人だからこそ苦しくて 、
別人だと思いたくて 、編み出したのが
マッキーくんという呼び方だった .
これが 、第1歩 .
小さいようで大きな 、変化の1歩なんだ .
夕焼けが似合う雰囲気から一変 、
いつも通りの和やかで賑やかな雰囲気になる .
張り詰めていたなにかが弾けるように
みんなから笑みが零れた .
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!