昔、森で少女に出会った。
魔物の返り血を頭から浴びていて、
木陰に腰かけていて眠っている少女をみて、
私は怪我人と勘違いして駆け寄った。
声を掛け、手を伸ばす。
先に少女の手が私の喉元を掴む。
少女は人形のようだった。
瞬き一つせず透き通った青々とした瞳は、
微かに光を反射していた。
その目はどこか不安げで、
見るもの全てを敵と見なす目。
私は何を思ったのか、
彼女をそっと抱き締めた。
少女の呼吸は安定していて、
しばらくの沈黙を遮るように風が吹き、
私の手から少女はいなくなっていた。
血も残さず幻のように…
どうして今思い出したのか、
今の感覚が抱き締めたときの
温もりと似ていたからか。
それは分からないけれど、
忘却者…触れたことのある専用武器を再現
右肩に一撃、しかし即座に再生される。
彼女の再生力は健在、だけど先ほどと異なり
魔力が消費しているようだ。
速度、攻撃力、防御力が上がる。
光と共に間合いを詰め、脇を狙う。
腕に風を纏い、足を噛み砕く。
星形の結界が包む。
光の突進で結界は突き破られる。
彼女が距離を取る、
アレが来る。
ドクターにより、治癒。
次回「忘却者②」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!