第8話

メラリ・フローゼルと身勝手な逃避行
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2024/06/09 05:25



今日が最後の合同授業。



いや~長いようで短かったな



ようやく釈放される!!
メラリ・フローゼル
っしゃあ!
レイン・エイムズ
…機嫌良さそうだな
メラリ・フローゼル
あっ!分かります!?
レイン・エイムズ
あぁ、よく分かる
メラリ・フローゼル
あっレイン先輩!
昨日作りすぎちゃったのであげますね!
レイン・エイムズ
あ、あぁ…
(ここまで機嫌がいいと逆に怖いな…)
メラリ・フローゼル
そんな遠慮しなくていいんですよ!



なんて言ったって今日でこの地獄とも




おさらばだから〜!!




これでもう森サソリと追いかけっこ
しなくていいし



目立たなくてもいい!!




最高!!今日最高!!!神様!!!
メラリ・フローゼル
あははは〜ははははー
レイン・エイムズ
…なんだこいつ…
レイン・エイムズ
そういや、忘れてねぇだろうな昨日の
メラリ・フローゼル
えーっ?
なぁんのことですかぁ?????
レイン・エイムズ
頭おかしくなっちまったのか…?
レイン・エイムズ
それより…覚えてないのかお前
明日の朝、魔法局に来いと言っただろう
メラリ・フローゼル
…………あ





わっわわわわ忘れてたあああああああああ





最悪!!私が何したって言うんですか!?




ひどい!!!!こんな仕打ちないだろ!?!?




えーなんか髪に選ばれちゃった人達が



集まっちゃってるところですよね!?
魔法局って!?




無理無理無理無理無理無理無理無理
メラリ・フローゼル
そ、そっーでしたっけ



これはなかったことにするしか…
レイン・エイムズ
そうだ
無理そう
メラリ・フローゼル
いやいや!そんな話してるわけ…
レイン・エイムズ
してなくても、話はしているから
来い。ほぼ全員楽しみにしている
メラリ・フローゼル
あ…はい


うわああああああああ





ほぼ全員楽しみにしてるって何を!?何を!?





怖いってば!?しかもほぼってなにほぼって






しかも認めちゃったし!?
メラリ・フローゼル
終わったかもしれない…
レイン・エイムズ
どうした?今度は顔色が悪いぞ。
メラリ・フローゼル
もう…死ぬしかない…
レイン・エイムズ
!?どした急に
メラリ・フローゼル
わ、わわわわ私みたいな奴が
神格者様と…無理だ。想像できない
レイン・エイムズ
おい。急に暗いな。
レイン・エイムズ
情緒がおかしい。
メラリ・フローゼル
私の情緒がおかしいのは 
いつものことでしょう…はぁ
レイン・エイムズ
確かにな。
メラリ・フローゼル
ちょっとは否定してください
レイン・エイムズ
自分で言っただろうが…。
メラリ・フローゼル
そうですけど!






<ごほんごほん!






あっ放送
放送の人
今回は最後の授業です。
もちろん最後にはテストですね。
メラリ・フローゼル
そんな…テスト…
放送の人
はなく!!
好きにしてください!!!
メラリ・フローゼル
…?
レイン・エイムズ
そんなことあるか…?
放送の人
何故なら授業内容が
決められなかったからです!!


_
そんなことあるのか!?




_
授業潰れてラッキー!!!




…うるさい…。
レイン・エイムズ
…うるさいな。
それな…?


レイン・エイムズ
これは、部屋移動も大丈夫なのか…?
メラリ・フローゼル
好きにしていいなら大丈夫ですよ。多分
レイン・エイムズ
じゃあ、オレの部屋でいいか?
メラリ・フローゼル
え…
メラリ・フローゼル
大丈夫ですけど…
レイン・エイムズ
確かマックスが、お前の同室の
リーゼ・エイミーとペアらしい。
レイン・エイムズ
4人でお茶にでもしよう。
そういえば最近リーゼが


構ってくれないと騒いでいたし丁度いいかも
メラリ・フローゼル
いいですね!
メラリ・フローゼル
じゃあ…この中から2人を探さないと…
レイン・エイムズ
そのぐらい出来るだろう。
メラリ・フローゼル
いや無理っすよ
メラリ・フローゼル
まだなんか見つける的な魔法
習ってないっすし
レイン・エイムズ
そうなのか、じゃあオレがやろう。






レイン・エイムズ
あっちだ
メラリ・フローゼル
す、すげえ
メラリ・フローゼル
人以外にも使えるならこの間無くしたペン探したい
レイン・エイムズ
そんなことに使うな
メラリ・フローゼル
聞こえてた…




レイン・エイムズ
マックス
マックス・ランド
おっ、レイン!
どうした?
レイン・エイムズ
今日は好きにしていいらしいから
4人でお茶にでもしよう
マックス・ランド
いいけど
リーゼ・エイミー
4人ってことは私もいるますよね!!!
メラリ・フローゼル
うるさ


うわ、結構久しぶりに聞いたかも


このうるさい声
リーゼ・エイミー
えー?そんな事ないよー
あれ…なんか今日言い方柔らかくね…?



…猫かぶってんなこいつ
メラリ・フローゼル
うわうわ、リーゼ、先輩の前だからって
猫かぶってる。いつもなら…




リーゼ・エイミー
は?そんなうるさくないわよ!!
それにうるさいのはあんたもでしょ!!





メラリ・フローゼル
ぐらい言うのに…
メラリ・フローゼル
あれあれ〜?
どーしたのかなぁ?
リーゼ・エイミー
違う!デマ流さないで頂戴よ!
メラリ・フローゼル
認めなよ〜クスクス
レイン・エイムズ
(性格悪…)
マックス・ランド
普段のふたりはこんな感じなんだな!
メラリ・フローゼル
あ…えぇまぁ
マックス・ランド
敬語じゃない2人は新鮮だな!レイン!
レイン・エイムズ
…あぁ
レイン・エイムズ
フローゼル。
お前そんなに性格悪かったんだな。
リーゼ・エイミー
ぶはっつ
マックス・ランド
おいちょっとレイン!!



は…?



いや確かに煽った気はするけど



そこまでじゃ…
メラリ・フローゼル
〜〜〜〜ッ!!
メラリ・フローゼル
違いますっ!
あれは!リーゼが悪いんすよ!
リーゼ・エイミー
はぁ!?


いや…待て私おかしいだろ、










別にちょっと性格悪いのバレても…



他人なんだし…大丈夫…大丈夫…?
メラリ・フローゼル
こんなはずじゃ
レイン・エイムズ
どうした…?




ひどい、酷いよ神様。





ようやくおさらば出来ると思ってたのに、





もう関わらなくていいと思ってたのに…








メラリ・フローゼル
なんでこんなに離れたくないんだろう
メラリ・フローゼル
レイン・エイムズ
はぁぁぁ…
なんでお前はそんなに
情緒がおかしいんだ。
メラリ・フローゼル
 …もう慣れたでしょう、レイン先輩。
レイン・エイムズ
慣れた。
リーゼ・エイミー
そんな、私でさえあれに慣れるの
1ヶ月かかったのに…
マックス・ランド
はいはい、黙る黙る。
リーゼ・エイミー
なんで…ひど、モゴッ!
ん、んんんんんん、んん!!
(な、何するんですか!先輩!)
マックス・ランド
今いい雰囲気だろ
リーゼ・エイミー
う、うぅ…



なんかあっちで話してる…



レイン・エイムズ
おい、フローゼル。
レイン・エイムズ
お前は、この授業が終わってしまったら・・・・・
オレとは関わらない気か、
メラリ・フローゼル
え、なんでそんな急に
レイン・エイムズ
いや、オレと話す時いつも
引き際だっただろ
メラリ・フローゼル
あ…



た、確かに一定の距離はとってたけど




そんな引いてたかな…
メラリ・フローゼル
そ、それは私が
人と話すのが苦手なだけで…
レイン・エイムズ
いや、いいんだ。
メラリ・フローゼル
いや!その…だから…



距離置こう、的な…?






いや私的には嬉しい…嬉しいよ…






そうだよずっと最悪とか言ってたのに




おかしい、これは…
メラリ・フローゼル
……っ!!
レイン・エイムズ
おい!
リーゼ・エイミー
メラリ!!
マックス・ランド
おい待て飛び出すな!
レイン・エイムズ
待て、人の話は最後まで聞け!
おい!




ごめんなさい。ごめんなさい。






後ろからレイン先輩の声がする。





でもいいじゃないですか。いいんですよ。

私のことなんて気にせず仕事して。




授業も今日で終わった。私と話す必要はない。






そう、私もレイン先輩と話す必要は無い。













終わりなんだ。もう。












メラリ・フローゼル
ごめんなさい…

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