愁斗side
自分のことが嫌になる。
そんな時どうすればいいのか、俺は分からない
たくさんの人に嫌われて、
手を差し伸べてくれる人が居ない。
この状況をきっと人は『地獄』と呼ぶ。
教室に入ると思いっきり水をかけられた。
ポタポタッ、と床に水が落ちる音が聞こえる。
その音は………ただ惨めだった。
水が溜まったバケツに頭を入れ押さえつけられた
大人数で押さえられてるため
水から上がることも、息をすることもできない。
意識を保たせることだけを考えて、
耐え続けた数十秒。
きっと俺は、この顔たちを忘れないのだろう。
虐めてきた人たちだけじゃない。
自分は関係ないといった顔でこっちを見てる人
笑いながら動画を撮ってる人。
俺にとっては全員が敵だ。
そして、俺は荷物を持って教室を後にした。
泣きながら廊下を走って。
学校を飛び出して、
小さい頃によく行った橋へと向かった。
その橋の周りは何も無くて、
ずっと静かで………、、俺の最期に相応しい場所。
小さく風が吹く度、揺れる橋。
靴を脱いで死への覚悟を決めた………。
お母さんたちには申し訳ないけれど
………全部俺が悪いから、、俺がいなきゃいいから。
誰もいないはずなのに………
誰も止めたりしないからここを選んだのに。
知らない通りかかった人に飛ぶのを止められた
すると、止めた彼はこう言い始めた。
あんなにも消えたかったのに、
またこの人に会いたい、と思う自分がいる。
次の予定を立てれば
生きる理由になると思ったから。
初めて現れた、自分の味方だったから。
『未来で笑って会う、って約束しよ?』
When the world ends, plan your tomorrow. _Fin.


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!