第7話

story5
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2023/09/24 10:57
____リドルside
ユウ
先輩?疲れてるなら休んだほうがいいですよ?
リドル・ローズハート
いや、大丈夫だよ。最近話せていない友人について悩んでいるだけだから
ユウ
いや、一大事じゃないですか?
僕の前であたふたと焦る動作を繰り返す監督生

その姿が少し面白くて笑ってしまった

でも、監督生にさっきいったように、僕の友人、あなたが最近ずっと話しかけてこない

嫌われたわけではないと思う

でも、あなたはあの場に確かいなかった……
リドル・ローズハート
…(やっぱりよくわからない)
だから、面白いんだけどね
ユウ
あ、そうだ。先輩にお願いがあったんだった
リドル・ローズハート
ん?お願い?
ユウ
勉強、特に魔法史が苦手でして
ユウ
教えていただきたくて……
リドル・ローズハート
それくらい別に構わないよ
リドル・ローズハート
そうだね……じゃあまずは図書館に……
カルセリー
リドル!書…!
リドル・ローズハート
今は忙しいから後にしてくれるかい?
はっ、しまった。ついキツイ言葉になってしまった

あなたは……大丈夫、だよね

あなたは僕のことをよくわかってくれているし、どうしてこんな口調になってしまったかもわかってくれるはず
カルセリー
え、あ、ごめん
カルセリー
じゃあ談話室にでも置いとくね。この書類、大切なものらしいから
リドル・ローズハート
今日は確か寮長会議があったはず…それで使う書類かな

全く、相変わらず言葉が少し足りていないようだね

そこは2年生になっても変わらないのかな
リドル・ローズハート
はぁ……なら今貰うよ
リドル・ローズハート
あなた、君は大切なことはちゃんと伝えたほうがいいよ
リドル・ローズハート
じゃあ、行こうか、監督生
最後は少し言い過ぎたかもしれない

でも、これは事実だ。あなたは一人で何でもできるわけじゃないんだから

…そういえば、あなたが頼ってくれたことあったかな

なんだかいやな予感がする

黒い、インクの音がした

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