第20話

#19
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2024/09/14 07:00 更新
おんりー視点
副騎士団長の口から今まで恐れていた言葉が発せられた。
驚きはしなかった。
想像は着いていたから。
二人程、気の許した騎士がいたのだ。たいたいとぎぞくという。
二人共年上だったが入団時から良くして貰っていて、俺が異例の成り行きで騎士団長になった時も純粋に嬉しがってくれた。
あの二人の実力は確かな物だった。下手をしたら副騎士団長を抜くような。
たいたいが死んだ時のMENときおきおさんの顔を忘れられない。ぎぞくさんが死んだ時のヒカックさんの顔が忘れられない。
あの時の罪悪感は一生忘れる事は無いだろう。
おおはらMEN
本気かッ?じゃあ…アイツもッ?
あ…駄目だ
皆ごめん。
抑えきれなさそう。
あとは頼んだよ。
俺は気付いたら副騎士団長の剣を奪い、首に当てていた。
副騎士団長
ひっ
おんりー
遅いなぁ
おんりー
遅い…それでよく副騎士団長の座が務まる物だ
おんりー
親の名前でその座にいるお前の何処が強い?
おんりー
今や一族根絶やしにされかけてるのに
おんりー
両親は俺の手によって処刑されてるのに
おんりー
答えてみたらどうだ?
おんりー
臆病者に負けた副騎士団長さん?
副騎士団長
ぁ……
おんりー
まぁ良い。お前は直ぐに死ぬ。
死ぬと言い、怯えた表情を見てから気絶させる。まだ理性は残っていたから此処で処刑する訳にもいかないと判断出来た。
この後動けなくなる前にさっさと処刑してしまおう。
おんりー
MEN、ぼんさん、連れてって
ぼんじゅうる
…は〜い
おおはらMEN
…了解で〜す
事情を知っているメンバーは全員心配そうな顔で此方を見つめている。
そしてその他の観客は怯えた表情で此方を見ている。ドズさんに聞いたけど、俺が怒った時の殺気は半端ないらしい。
まろ
すげぇ…
おんりー
え?
ルザク
今の…一瞬過ぎて目で追うのが精一杯だった…
米将軍
え、目で追えたの?おんりーさんもルザクくんもすご…
雨栗
人前で戦わない訳だ…
皆小声で称賛してくれる。こんな反応初めてだ。
おらふくん
?皆怖くないの?
おらふくんが最もな質問をする。
まろ
殺気は怖かったですけど…でも凄いのは変わりないので
ルザク
僕も…尊敬の方が勝った様な気がします
雨栗
あんな速い動き初めて見ましたし…
米将軍
圧巻すぎて声が出ないだけで…
…本当に…この子達は…
この子達を選んだ自分を褒めたくなった。感情だけで物を決めないのだ。元奴隷とか、関係無い。
ドズル
…フフッ
ドズさんが何やら満足そうに笑う。
ドズル
そうかい。それは良かった。
ドズル
私達も仕事があるのでね。ここらでお暇するよ
ドズル
おらふも着いて来て
おらふくん
はい
その後直ぐに副騎士団長を処刑し、俺は自室で寝た。
コンコン
おんりー
はい
ドズル
私達だ
おんりー
どうぞ
ガチャ
ドズル
失礼するよ
ドズさん達四人が入ってくる。
そして扉が閉まったのを確認すると話し始めた。
おんりー
副騎士団長は無事処刑しましたよ
ドズル
流石。仕事が早いね
おんりー
…本題は?
ドズル
分かってるでしょ
ドズル
あの三人がクラフトに入りたがってる事
おんりー
おおはらMEN
俺も言われたな〜午後の作業の時
おおはらMEN
三人で決めたんです!って
ぼんじゅうる
俺達としてはね…認めたくないものだけど
おらふくん
ですよね…かなりえげつないですし
ドズル
…余り喜ばしいばかりではないよね…
おんりー
…でもあの子達素直に頷きそうにないな…
沈黙に包まれる。どうしたら諦めて貰えるだろうか…
ぼんじゅうる
…無理難題を提示する?
おおはらMEN
無理難題?
ぼんじゅうる
そう。例えば、俺達を認めさせたら。とか
ドズル
成程…方法が曖昧な目標を作るんですね
おんりー
それ良いですね
おらふくん
それだけ言うとあの三人には認めさせる気が無いとバレそうですけど大丈夫ですか?
おんりー
かえって好都合じゃない?
おおはらMEN
まぁ別にバレても良さそうだよな
ドズル
よし…じゃあ、その方針で行こうか
全員が頷くそして、ぼんさんが此方に顔を向けた。
ぼんじゅうる
…髪、白いな
おんりー
…たいたいとぎぞくさんは優秀な部下だったんですもん…
おおはらMEN
優秀じゃなくて、特に大切、だろ?
おんりー
…改めてMENごめん
おんりー
俺が臆病な余り遅くなった…
おおはらMEN
気にすんな。仇は取ってくれたんだろ?
ドズル
ヒカックさんも仇取ってくれて良かったって
おんりー
おらふくん
おんりー…
おらふくん
…優しさを臆病と間違えちゃ駄目だよ
おんりー
…!
ぼんじゅうる
てか臆病で良くね〜?
おおはらMEN
俺達からしたら結果万歳よ
ドズル
おんりーに非があるってのは頷けないな〜
おんりー
…おやすみなさい
照れくさくなって顔を隠すように毛布を被って背中を向ける。皆笑っている様だった。

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