第8話

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2026/01/28 10:00 更新
















knmc
……綺麗


音が消えて、
弾き終わった後の余韻に浸るように
剣持先輩が言った


その目はやっぱりどこかキラキラしていて、
肩の力が抜けた

あなた
ありがとうございます 




knmc
そういえば、
ギターはいつから始めたの?
あなた
えっと、中1くらいですかね…?
あなた
1日中ずっと弾いてました 
knmc
だからこんなに綺麗なんだ
あなた
そう言ってもらえると嬉しいです


そう言いながらギターをケースにしまう

いつの間にか気楽に話せるようになっていて、
人見知りでも頑張った自分を心の中で褒める


ふと窓の外に目をやると、
夕日が沈みかけていて、空も紫がかっていた

あなた
そろそろ帰りますか、?
knmc
そうだね、暗くなる前に帰ろうか
あなた
じゃあ、その前にちょっと
掃除しますね
knmc
あぁ、確かに


床に散らばった花びらを見て、
2人で苦笑した









あなた
手伝ってもらってありがとうございます
knmc
いや、僕も使ったんだし
それくらいするよ


あれから剣持先輩にも手伝ってもらいながら
掃除をして、結局遅い時間になってしまった

あなた
それにしてもすみません…
こんな時間になっちゃって
knmc
大丈夫だよ




knmc
そういえば、今更だけど
knmc
あなたさん、って名前で呼んでも大丈夫?
あなた
え、
knmc
ほら、甲斐田くんと混ざって
ややこしくなるでしょ?
あなた
確かに…
私はどう呼んで貰っても良いですよ
knmc
良かった、


knmc
……じゃあ、あなたさん


ただ、呼ばれただけなのに
心臓が大きく跳ねた

あなた
はぃ…


いつもより声が上ずって、
語尾も小さくなったのを誤魔化すように
そそくさと靴を履き替える

…もっと男性の免疫をつけないと……


夕焼けが僅かに残る空を眺めながら、
さっき呼ばれた名前の余韻を
心の中で転がした
















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