渡辺side
俺らは、教室で二人きりになっていた。
「どうしようか、班」
『班ね~…決め方迷うね笑』
「うん笑」
『あぁ~、夕焼け綺麗』
「本当だ!めちゃくちゃ綺麗なオレンジ」
夕焼けを眺めるあなたちゃんの横顔が綺麗すぎて、見とれてしまった。
『ん?』
「ううん、何でもない」
『本当?笑』
「本当だって」
『渡辺くんってさ、好きな人とかいないの?』
「え?????」
『そんな困らなくても良くない?笑笑』
目の前の好きな人に好きな人いないの?って聞かれたらどう返せばいいんだろう?
「あなたちゃんはいないの…?」
『私…私は…まぁ、いるかな…笑』
い、いるのか…どうしよう、パニックすぎる
『じゃあ渡辺くんはいないの?』
「まぁ、気になってる人はいたりするかも?」
『ふーん、ねぇ、どんな人?』
「責めるね」
『嫌だったら言わなくてもいいよ?』
「んー…笑顔が素敵で、すごく可愛いくて努力家な子かな」
『へぇー、それはいいね!!』
「あなたちゃんの好きな人は…?」
『背が高くて、かっこよくて…そして、運動ができて、笑顔が爽やかな人』
「そっか…」
『お互い実るといいね!』
「そうだね!」
内心、ドキドキしすぎていた。
絶対俺じゃねぇじゃんそのタイプ…。
でも俺は絶対諦めない。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!