第11話

一緒に帰ろう。
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2021/09/06 12:43 更新
渡辺side
だるい授業も終わって放課後になった。

今日は部活がない。

あなたちゃんと一緒に帰れるのでは???

『あなたちゃん』

「ん?」

『一緒に帰れたり…する?』

「え…」

『ごめん!!誰かと約束してた?』

「ううん!全然!!むしろ一緒に帰ってくれてありがとう」

『良かった…じゃあ下で待ってる』

「うん!ありがとう!」

誘いに成功した俺。

マジで勝ったんじゃね

「お待たせ!!ごめんね、遅くなって」

『全然大丈夫』

「渡辺くんは家どこら辺なの?」

『俺一中だから向こうの方』

「え!?渡辺くんって一中なの!?」

『そうだよ??』

「私三中!!」

『マジか!!』

「えー、そうだったんだ…」

『俺もビックリした笑』

何かあなたちゃん、明るくなった気がする。

俺が勝手に思ってるだけかもしれないけど、

前より笑うようになった

笑顔のあなたちゃんはすごく眩しくて

守ってあげたくなるような可愛いらしい笑顔

俺だけしか知らない、あなたちゃんの笑顔

いつか、俺が独り占めできる日がきたら

どんだけ幸せなんだろうか

考えただけでドキドキしちゃったりして

そんな事考えてたら

あなたちゃんがねぇねぇって裾をツンツン

こういう所なんだろうな、

俺があなたちゃん好きになった理由は

「ちょっと、聞いてる?笑」

『ごめん!ボーっとしてた笑』

「もう~、しっかりしてよぉ~!!笑」

『ごめんごめん笑』

時間が止まればいいのにな…。

ひたすらそう思っていたけど、別れは近づく

「ごめんね、結局家まで送ってもらって」

『ううん、俺がしたかったからいいの』

「じゃあね」

『バイバイ』

このまま終わったら違うよな

ここで引き止めるのかな、かっこいい男だったら

『あ、』

「ん?」

『ううん、また明日!』

「うん!また明日!」

そう言って、家に入って行った。

今の俺に、まだそんな勇気はなかった。

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