第4話

#04
1,085
2021/03/06 14:29

今日はお久しぶりにショッピング



服を選ぶ時は、誰かに意見を聞きたくてあんまり1人で行かないんだけど、みんな忙しくて仕方なく1人でショッピングモールを歩く




あ、この服直人似合いそ~!
これも好きそうだな~
何着ても似合っちゃうからな~直人




ピコン



そんなことを考えていたら誰かからLINE



直人
直人
あなたいまなにしてるー?



愛しの直人!!!!!!!!



持ってた服をすぐ戻して光の速さで返信する


me
me
お疲れ様!!いまお買い物中!もう帰ってきたの??いますぐ帰る!!!
直人
直人
ちょっと(笑)話しを聞きなさい(笑)
直人
直人
あなた朝から買い物行きたいって言ってたし、ちょっと早めに仕事終わったから連れてってあげようかなって思ってたところ
me
me
まだ来たばっかり!直人と一緒に買い物できるの!?!?拙者、この上なく嬉しい!!!
直人
直人
あなたのその武士キャラなんとかならないの(笑)可愛いけど(笑)


か、か、かわいい!?!?


いま可愛いと申したかこのお方!?!?


拙者、もうなにも悔いることはない


me
me
切腹
直人
直人
なんで!?笑
なにがあったの!?笑
me
me
いまいつものショッピングモールで直人に似合いそうな服見てたところ♡
直人
直人
ちょっと急に話し変えないでよ
直人さん困っちゃうよ
直人
直人
いまから行くから待ってて?
20分くらいでそっち行けるから
me
me
スタバで待ってる!気をつけてね!
絶対に無事に私のところに辿り着いて!!
直人
直人
ショッピングモールまでにクッパでもいるんか(笑)
気をつけて行くよピーチ姫(笑)



ピーチ姫だって……


えへへへへ~~~♡




だらしなくニヤけながら、さっき買ったばかりのフラペチーノをテンションが上がりすぎて一気飲みしてしまう



事故しないかな?来るまでに誰かに見つからないかな?ナンパとかされてないかな?



そんな心配もしながら、好きな人を待つこの時間はとてつもなく楽しい









直人side









買い物行きたい行きたいと嘆いてたあなたに、皆がごめんなって言いながら仕事に行ってしまったから、朝からあなたはシュンってしてて、連れてってやりたいなーと思いながらも、俺も仕事だったからあなたの寂しそうな姿を横目に仕事にきた…けど…




めちゃくちゃ早めに終わっちゃったよ仕事!!!




俺ってやっぱりできるやつ!!!



あなたのことだからどうしても行きたい時は1人で行っちゃうし、どうせもういつものショッピングモールにいるんだろうなぁって思って連絡してみたら案の定



ていうか切腹ってなに



あなたはよく1人で盛り上がって変なことを言う
そしてなぜか武士キャラ



そんなあなたが可愛くて皆つい甘やかしてしまう




ショッピングモールに着いてあなたが待つスタバに向かうと、頭の上に音符でも飛んでいるかのようにルンルンでフラペチーノを飲むあなたがいた




俺が声をかけようとしたところであなたがこっちに気付いて、花が咲くみたいにパァっと笑顔になる



直人さんはこの笑顔が大好きなんですよ


しかも俺だけに向ける笑顔


小さい時からずっとそう




NT「お待たせピーチ姫。」



あなた『待ってたよクッパ!!!!』



NT「いや、ちげぇよ。そこマリオだろ。」




ていうか俺はルイージの方だけど


あ、ルイージなのは哲也さんとマリオとルイージのコスプレをして、哲也さんがマリオで俺がルイージだったから


ファンの間ではマリブラコンビって言われてるらしい



じゃなくて、この子はやっぱりおバカさん


俺に突っ込まれてなぜか嬉しそうなおバカさん




NT「いい服見つかった?」



あなた『ううん。直人に似合いそうだなぁとか見てたら自分の服見るの忘れてた。』




うん、可愛い。




可愛いけどやっぱりおバカさんだね?





NT「ていうかあなた誰かといたの?」



あなた『へ?なんで?』



NT「そのフラペチーノ…。」




あなたが座っている机の上にはフラペチーノの空が4つ




あなた『直人待ってる間にテンション上がりすぎて一気飲みしてしまいました!』



NT「4つも!?!?馬鹿!!!腹壊すぞ!!!」




本当にこの子は正真正銘のバカらしい



誰が20分の間にフラペチーノ4つも飲むんだよ!!




NT「お前吸引力凄まじいな!?今日からダイソンって呼ぶぞ!!」



あなた『え!!直人が私にあだ名つけてくれた!!ひゃっっほーー!!!』



NT「え、いや、まって、喜ぶところじゃない。」



あなた『拙者、ダイソンと申す。』



NT「いや、めちゃくちゃダサいから。ごめん、撤回するからやめて。」




そんなバカな会話をしながら、あなたが飲んだ大量のフラペチーノの空をゴミ箱に捨て、あなたの服を見に行く




あなた『直人コーディネートでお願いします!!』


NT「え、自分で見なくていいの?」


あなた『直人に任せれば間違いないもん!』




そう言って俺の後ろをちょこちょこ着いてくるあなた




色々と服を選んであげて試着させたら、うん。俺に目に狂いはない。こういうの似合うんだよな~あなた




お会計も済ませて家に帰ると、ただいま~のあなたの声と同時に皆が一斉にあなたの周りを囲んだ




TN「あなたごめんね買い物行けなくて!!これ!ケーキ買ってきたから食べな!!」


あなた『え!私がいまハマってるケーキ屋さんじゃん!すごい岩ちゃんなんで知ってるの!』



うん、なんで知ってるの岩ちゃん
すげぇな



KJ「俺もお土産あるよあなた~。この前お前が雑誌見て可愛いって言ってたポーチ!」


あなた『わ~!!そんなこと覚えててくれたの啓司??ありがと~!!』



え、啓司さんわざわざそのブランド店まで行ったの!?



RT「はい、あなたが使ってる香水もうなくなりそうだったやろ?」


あなた『龍友まで、そんないいのに!でもありがとう!』



数原もなんでそんなこと知ってるの?



AR「あなた1個食べちゃったけどGODIVAいる?」


あなた『食べたんかい!!笑 でもいる。ありがとう亜嵐(笑)』




その後もみんな個々にあなたの好きな物を色々渡してて、改めて本当に皆甘やかしすぎな!?



本人すげぇ幸せそうな顔してるからいいけど



てかこれが見たくて皆甘やかしてるのか



なんだかさっきまで直人直人言ってたあなたを皆にとられて少しだけ面白くない俺



でも俺が一声かければ…



NT「あなた。」



あなた『はい!!!!なんでしょうか直人さん!!!!ダイソンはいつでも直人さんのダイソンです!!!!』



おい、馬鹿!!お前そのあだ名をそんな言い方するな!!!


あー、もう絶対めんどくさいぞこれ



TA「え!?なに!?そういう関係になっちゃったのあなた達!?」


OM「あなたいまのどういうこと。詳しく教えろ。」


RT「ダイソンってなに!?え!?あなたそうなん!?」



ほらみろ



NT「いや、違くてこれは…

あなた『直人に吸引力凄まじいな!!って言われてダイソンってあだ名つけてもらったの!』


NT「ちょ!!あなた!?いろいろとはしょったよねいま!?ねぇ!?」


TA「やだ!!ハレンチ!!!そんなことさせたの直人くん!!あなたたかちゃんもお願い!!!」


NT「いや、だから違うって!そしてどさくさに紛れて変なことを頼まないで!?」


OM「あなた、俺の部屋でその話し聞かせて。」


NT「お前は話しだけじゃ済まないよねそれ!?」


TN「あなた1回バナナ食べてみて?」


NT「ねえ、そんなかっこいい顔でやめて岩ちゃん?!」



これ俺が1番疲れるやつ

勘弁してくれ



NT「ちょっとあなたちゃんと説明して!」


あなた『私が直人のこと考えてたら一気飲みしちゃって、それで吸引力凄まじいなって…。』


NT「ねえ、あなたちゃん???1から10までちゃーんと説明して???」


RT「一気飲み……。」


KZ「あなた…。嘘でしょ…?」




この後みんなの質問攻めに弁解するのがものすごく大変でした


当の本人は嬉しそうに岩ちゃんにもらったケーキを頬張って、なにも聞いてない


うん、ケーキ頬張ってるのも可愛いね


この日の夜、案の定このおバカさんは腹を壊した





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