隣町への調査が全て終わり、俺たちは
荷車を引いて王都への帰路を歩んでいた
straykidsの奴等はというと、
俺らの後を、
少し距離を保ちながら歩いてきている
とことん仲の悪い俺らは
一緒に仲良く帰ることも出来やしない
列の前方にいたディノが
声を荒げながら叫んだ
この町に来てからどんだけ奇襲に遭うんだよ…
心の中で呆れながらも
荷車を守るようにして剣を構えた
なるべく殺したくない俺達。
でも、数日前の失態を繰り返すなんてもってのほか
斧や鋸を持った凶賊ら相手に
死なない程度の痛手を合わせていく
straykidsの方を見ると、
既に何人かの凶賊を、殺しているようだった
… 残酷な奴ら、
ものの数分で戦闘が終わろうだろう、
そう思っていた
ジスさんが、囚われるまでは… 。
一人の男に捕まり、
首に包丁を当てられているジスさん。
人数差で勝てないなら、
人質を使うってわけか… っ
荷車に積んであるのは、
食料から金品まで…
俺たちが王都に帰るために必要な物だ
それをこいつらに渡すなんて、
到底出来やしない
その場を動かない俺たちに痺れを切らした男が
ジスさんの首に当てた包丁に、グッと力を込めた
ここで死人を出したくない
それでも、ここで荷物を渡せば、
王都に着くまでに俺たちが生き絶える
何かいい方法は…
そう頭を悩ませていた時、
男とジスさんの後方で、
弓を構えるあなたの姿が視界に入った
大きく弓を引いたあなた。
その矢が指す先は、、ジスさん… ?
いや、違う
ジスさんを捕らえている男の方だ!
なんて考えている間に
あなたは弓を放った
( ピシュッ
あなたが放った矢は
男の頭に刺さった
目の前で起こった出来事に
理解が追いつかなくて放心する俺たち。
そんな俺たちに目もくれず、
あなたは腰を抜かしたジスさんに駆け寄った
目の前でジスさんを心配するあなたを見て、
俺は確信した
素人がこんな弓捌き、あり得ない
あなたが、スワンで間違いなさそうだ ______























編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。