第67話

存在
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2025/07/31 12:11 更新










なんだろう、今日は何かあった日だったっけ


朝から廊下が騒がしく、見てみれば大勢の侍従が同じ方向へ歩いていた

その列の先を見れば、第一王子の部屋へどんどん入っていくのがわかった


ジミン
ジミン
…?

議会ではナムジュン兄さんが王になったと聞いたけど、

これはなんなんだろう

侍従たちの表情はどこか硬くて、緊張しているように見える




でも、そんな疑問は頭の片隅に追いやられた


ジミン
ジミン
どこかな

ジョングクさん、今日からは普通に過ごせると聞いてたから、やっぱり最初は大変だと思うし色々手伝いたいと思ってたんだけど

もし大丈夫そうだったら稽古も、


けど、侍従の列にジョングクさんは見当たらない


まだ部屋で休んでるのかな

聞きづらい雰囲気だし


ジミン
ジミン
…行ってみよう

























テヒョン
テヒョン
あの、どうして兄さんの部屋に向かってるんですか?


___それが、私どもにもわからないのです。今朝突然ルイスから、ソクジン様の命で向かうようにとだけ。

テヒョン
テヒョン
へぇ、なんでだろう

僕もついて行ったら怒られるかな

でも、ソクジン兄さんとはもう、なんだか仲良くなれる自信があるんだ

テヒョン
テヒョン
僕も行ってみよう!






















ナムジュン
ナムジュン
あの、何か重要な話し合いでもあるんですか?


___いえ、私どもも今朝突然ソクジン様からのお呼び出しがありお伺いするところでした。私も人伝でございまして、なにをするのは存じ上げなくて…

ナムジュン
ナムジュン
そうなんですね…
僕が把握していないと言うのは、後で不都合があるのでは…


___それもそうですね。突然の事とはいえナムジュン様には聞いていただいた方が良いかもしれません。

ナムジュン
ナムジュン
はい。僕も向かいます
































コンコンコン、


ジミン
ジミン
ジョングクさん、

あれ

ホソク
ホソク
、ジミン


部屋には、ベッドの隣に置かれた大きな椅子に、ホソク兄さんとユンギ兄さんが座っていた


側にはハンナさんも立ってる


ジョングクさんは、


ジミン
ジミン
、どうして兄さんたちが?
それに、なんでジョングクさん、


こんなに、辛そうに

ジョングクさんを見たら、そんな疑問で頭がいっぱいになった

ホソク
ホソク
、
ユンギ
ユンギ
……

いつも笑ってるホソク兄さんまで、深刻な顔をしていて、嫌な予感がする

昨日は、あんなに元気だったのに

ハンナ
おはようございます、ジミン様
私から説明いたします
ジミン
ジミン
……

引き締めた表情をしたハンナさんが、事情を話し始めた

ハンナ
昨夜、侍従のルイが、ジョングクさんの部屋を訪れ、おそらく右腕を踏みつけたと思われます。それによって塞がっていた傷がまた開き、大量に出血を…
ジミン
ジミン
……え、?

ハンナ
傷口も、前より酷い状態だと…
回復には時間がかかるとのことでした

踏みつけ

大量に、出血

前より、酷い状態に、


踏みつけ、どうして


どうして


ジミン
ジミン
なんだ、それ…

ベッドに近寄ってジョングクさんの顔を覗き込む

昨夜からずっと、こんな状態で、

昨日、あんなに楽しく話したのに


ひどい


ジミン
ジミン
…どうしてこんなこと、
その侍従はどこにいる!
ハンナ
、ルイは、今は地下の部屋に投獄されています。彼の言い分によると、ジョングクさんがいることで、王子や、この城へ及ぶ影響に不満を抱いていたようです
ジミン
ジミン
そんなことで?
そんなことでジョングクさんを、
ハンナ
……大変申し訳ございません…
ルイの、ジョングクさんへの曲解した認識に気づくことができませんでした
ジミン
ジミン
……

侍従の言い分とやらを聞いても、怒りが湧き上がってくるだけだった


ジョングクさんのおかげで僕は、

ジミン
ジミン
何が不満だ、
なんにも知らないくせに…
ハンナ
……

僕は変われたんだ

この悔しさを抑えられるなら、暴れ回りたいくらいだ

ホソク
ホソク
ソクジン兄さんがその時丁度駆けつけたんだけど、もうすでに傷が開いてて…
ルイは嘘をついたみたいだけど、ルイがやったとしか考えられないって
ハンナ
本人にももう誤魔化す素振りはありませんでした
ホソク
ホソク
今、兄さんが侍従を集めて話をしてる頃だと思う

だから朝はあんな感じだったのか

ルイの他にも、ジョングクさんに対してこう言うことをしても良いと思ってる人がいるってこと


どうして
ジミン
ジミン
……はあっ…ジョングクさん…

初めて、なんだ

こんなに、心から大切だと思った人は

僕を見てくれたのは


一緒にいたのに、どうして助けて上げられなかったんだろう


ホソク
ホソク
ジミン、こっちにおいで
ジミン
ジミン
、…


兄さんは、ユンギ兄さんとの間を指して呼びかけた

促されるまま二人の間に座る

ホソク
ホソク
ジョングクさんが起きるまで一緒に待ってようか。僕はジョングクさんが起きるの確認したらソクジン兄さんのところに行くつもり


顔を覗き込んで、優しく笑いかけてくる

もしかして、一晩中ここにいたんだろうか

寝不足に見えた


ジミン
ジミン
…
優しい

僕はどうしよう…

その時、反対から頭に手が置かれた

ジミン
ジミン
、…
ユンギ
ユンギ
俺はここにいるよ
どっちでもいいんじゃないか
ジミン
ジミン
…うん


ああ…どうしてかな

悲しくなんかないのに、鼻がつんとして、視界がぼやけてくる


僕には兄がいるんだ


心を慰められた気がして

ぎゅっと胸が苦しくなった



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