第33話

ヒトとしてなれ果ててしまった少年の過去
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2026/02/01 01:06 更新

____???    ぜんこぱすside



















ぽれは元"人間"だった














 








      

ぜんこぱす
ぜんこぱす
…んん…?

目を覚ますと見覚えのない場所で真っ白な部屋、どこを見渡しても真っ白…そしてここまでの記憶がないことに恐怖を感じる

ぜんこぱす
ぜんこぱす
あれ?ぽれ、なんでこんなところにいるの…?

何故か思い出せない、家族はどこに?いや…そもそも居たのだろうか?友達も……いや、最初に考えるべきはこうだろう










何故こんな部屋にぽれは居るのだろうか?















あぁ、ちょっとだけ思い出した
確か…ぽれは学校から帰ろうとしていたんだっけ…?







ぜんこぱす
ぜんこぱす
!!

その答えを教えてくれるのであろう男が入ってくる
?????
やぁ、目が覚めたかい?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
え、まぁ…はい
?????
そうかそうか、元気そうでなによりだ
ぜんこぱす
ぜんこぱす
あ、あの…ここって…
?????
あぁ、ここかい?ここは____















     「人体実験をする研究所だよ」














____研究所

















ぜんこぱす
ぜんこぱす
っ゛!?はぁっはぁっ…

ぽれはあまりにも衝撃過ぎて気絶してしまったようだ

いつの間にかぽれは真っ白な部屋にいた。恐らくここでいう
"牢屋"だろう

?????
あ、大丈夫…?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
わぁ!?
?????
ごめんね、驚かせちゃって
ぜんこぱす
ぜんこぱす
ぁ、いや、こっちこそごめんね


ぜんこぱす
ぜんこぱす

恐らく、この子もぽれと同じ人なのだろう
この子も怯えていてこれから何をされるのか全くわからない恐怖に駆られている
?????
…ねぇ、名前は?
セナ
私、"セナ"って言うんだ
ぜんこぱす
ぜんこぱす
あ、ぽ、ぽれはぜんこぱす!
セナ
ぜんこぱす…長いねw
ぜんこぱす
ぜんこぱす
うん、だから「ぜん」って呼んで欲しいな
セナ
へぇ〜じゃあ私はぜんくんって呼ぼっと!
ぜんこぱす
ぜんこぱす
う、うん
セナ
…ぜんくんも急に此処にきたの?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
うん…直前の記憶ならあるけど…
セナ
私も。ゲームの新作出たから買いに行こうと思ったのに…
ぜんこぱす
ぜんこぱす
え、それって××ってゲーム?
セナ
え、うん!なんで知ってるの!?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
ぽれもそのゲーム好きで…
セナ
ホント!?ならゲームの話しよ!!
セナ
私はね、〇〇が好きなんだよね〜!
セナ
わかる?あの可愛さ!!



正直、急に連れ去られて目の前に信用出来るかもわからない人と話すのは怖い。でも、今は____


ぜんこぱす
ぜんこぱす
わかる!ぽれも好き!
セナ
でしょでしょ!!

この子セナと、話していたい




研究所の人
お前らはこれからは数字で呼ばれる
研究所の人
ぜんこぱすはNo.0131
研究所の人
セナはNo.0132だ



もう、名前では呼ばれないってこと…?そんなの、ぽれが動物みたいじゃないか!

でも、そんなことはとてもじゃないけど言えなかった
研究所の人
返事は?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
はい
セナ
…はい

そこからの生活は地獄だった


それからは何かわからない薬を注入されて苦しむ毎日だった
死の境目でずっとぽれたちは苦しんで苦しんで…







ぽれ達は一体、いつになったら出られるのだろうか?もしかしたら死ぬまでこのままなのだろうか












そんなことをずっと頭の中で考えてしまう
もしかしたら…ぽれ達は、いつか____

ぜんこぱす
ぜんこぱす
はぁ…
セナ
ぜんくん、元気ないね
セナ
このセナ様が魔法をかけてあげようか?w
ぜんこぱす
ぜんこぱす
ふふwセナさんがいるなら安心だなぁ…
セナ
うーん…セナさんは嫌だなぁ…
セナ
よし、私がぜんくんって呼ぶんだからぜんくんは私のことセナちゃんって呼んでよ!
ぜんこぱす
ぜんこぱす
えぇ…?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
セナ、ちゃん…?
セナ
そうそう!
セナ
こっちの方が友達な感じしてめっちゃいい!!
ぜんこぱす
ぜんこぱす
えへへ、確かに!

でも、セナちゃんが居たからぽれは楽しく過ごせた
だから、そんな不安も全部かき消せた






ぜんこぱす
ぜんこぱす

最近、ご飯が凄い健康的な気がする…それに豪華だし…
セナ
ねぇねぇ!今日のご飯美味しくなかった!?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
だね!
ぜんこぱす
ぜんこぱす
というか、最近ご飯自体の質が良くなってない…?
セナ
私たちのこと大切に思い始めたとか?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
流石にないと思うけど…
セナ
そういえば体重とか身長とかも細かく言われるようになったよね
ぜんこぱす
ぜんこぱす
そうだね…体力とかも色々鍛えられるように言われるし…

だからといって厳しい訳ではない
ただ、いつも通りの日常生活実験体の生活が変わっている気がするのだ

研究所の人
おい、No.0131、No.0132
ぜんこぱす
ぜんこぱす
はい
セナ
はい
研究所の人
お前ら、こっちの部屋に入れ

いつもの部屋より小さい…というか個室?
研究所の人
No.0131はこっちだ
ぜんこぱす
ぜんこぱす
…はい

セナちゃんと別れちゃうのか…大丈夫かな…
セナ
ぜんくん
ぜんこぱす
ぜんこぱす
!!
セナ
また明日も沢山話そうね!
ぜんこぱす
ぜんこぱす
うん!

そうだよね、明日も沢山話そう!今の内に話す内容とかも考えちゃおうかな…





研究所の人
あの椅子に座れ
ぜんこぱす
ぜんこぱす
はい

なんで椅子に…?

ぽれが案内された個室の中央には椅子が置かれており、何か機械が上につけられていて明らかに普通の椅子じゃないのがわかる
ぜんこぱす
ぜんこぱす

とりあえず座ったけど…









ガシャッ


ぜんこぱす
ぜんこぱす
!?

座ったと同時に固定するベルトがぽれを縛りつけた
研究所の人
私は出ていく、そのまま椅子に座っていろ
ぜんこぱす
ぜんこぱす
はい




ぜんこぱす
ぜんこぱす
っう゛!?

電撃が走るような感覚に陥る、何かが自分の体内を駆け巡って暴れているような感覚、どれだけぽれが暴れても逃げれない


















苦しい



















苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しいたすけて苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい____


























…一体、どれだけの時間が経ったのだろうか










ぜんこぱす
ぜんこぱす
ぜんこぱす
ぜんこぱす
あ、れ…?

良かった、何も起きていない。自分は生きている…!!
研究所の人
…成功したか



ぜんこぱす
ぜんこぱす
えっと…?
研究所の人
あぁ、今のままじゃわからないよな
研究所の人
見せてやる

そう言って持ってきたのはぽれの身長ぐらいある鏡、そこに映っていたのは間違いなく____
















ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
…は?














____クマ耳が生えた、自分だった





研究所の人
初めての成功者だ

コイツは何言って…
研究所の人
種族を人間に注入して耐える奴は一定数居るが…能力を注入して耐えるのは実に初めてだ

そう言い、拍手をする



















待て、初めてってどういうことなんだ
そんな言い方じゃ…

















ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
…セナちゃんは?
研究所の人
あぁ、アイツは種族の時点で失敗だよ
研究所の人
だがNo.0131、お前は成功だ

………セナちゃんを探さなきゃ
ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
セナちゃんはどこ
研究所の人
何言ってるんだ?
研究所の人
だからNo.0312は死んだ、失敗だ
研究所の人
アイツには人体がどれだけ種族の注入に耐えられるかを実験をしてもらった
研究所の人
今じゃもう___







バキィッ














     











ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
セナちゃんを探さなきゃ

ぽれは現実を受け止められなかった
さっきまで話していたという感覚なのにもう居ないだなんて
















でもやっぱり現実は受け入れなければいけないみたいで___


セナ




見るも無惨な姿なセナちゃんだった


"それ"をセナちゃんと言って良いのだろうか、色んな種族が混じって元の原型すら留めていない






ただわかるのは、ぽれがあげた____





セナ
えぇ!?ホントにくれるの…?
ぜんこぱす
ぜんこぱす
うん!!だってセナちゃん好きなんでしょ?
セナ
嬉しい…!
セナ
ぜんくんっ












         「ありがとう!」














ぽれがあげた、何ヶ月も魔法で試行錯誤して頑張って作った、ぽれのぽれが作った世界で一つだけのキーホルダー

セナちゃんが必死に守ろうとしていたのが一目でわかる




















研究所の人
____!!
研究所の人
____!









うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい



















    


ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
うるさい!!


ぽれは異常な能力と種族を手にしたのだろう、ぽれが叫び、無意識に能力を発動した瞬間____















    


研究所はぶっ壊れた
何もかもが粉々になって跡形すらなかった


















必死に走った、走って、走って、走って…



ぽれは殺人を犯したのだ、正当防衛だなんて言っても良いのだろうか、そんなことも考えられない。





それよりも大切な人が死んだ、ただ、その事実がぽれを苦しませた




ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
っ…!

そしてぽれは実験による後遺症のせいでたまにクマの姿になってしまうことがあった

ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
しかしそのクマの姿は普通の熊の大きさではなく、小さい真っ白なクマで体長30センチ程だった

ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
はぁっ、はぁ…

その為、歩くのも走るのも遅く時間がすごくかかってしまう
ぽれは研究所のある山から降りている途中で警察に捕まってしまった




その後ぽれは施設に保護され、一定の年齢が過ぎると「MM能力学園」に強制入学させられた



ぜんこぱす?
ぜんこぱす?
…セナちゃん…

















能力:力を司る

力といっても司れるのは身体の力のみ
負の感情が爆発した際、自分自身の力のステータスは限界を超えコントロール出来なくなる

















   




        「こんな力、要らない」














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