第11話

彼女が最も忌み嫌う事
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2025/12/03 06:44 更新
ミッドナイト
もちろん!貴方にはその権利があるのだから、先に進むと言うのならそれを咎めることは無いわ
だから安心して、と予瞳あなたを落ち着かせるように慈しむような笑顔を彼女に向けた

この学校のヒーローは、心からの善人ばかりだった。
ヒーローだから。そんなことは彼女には解っている。分かってるのだ。
爆豪勝己
っ、お前…
緑谷出久
あなたちゃん、顔色悪いよ!?大丈夫…!?




緑谷出久と爆豪勝己が心配そうな顔をして予瞳あなたを見ていた。
彼女が予定通りに動いていれば、2人にこんな顔をさせることなんてなかった。


やはり、ダメなのだろうか
見えている通りに動かないと、また、取り返しのつかないことになってしまうのだろうか?



彼女には分からなかった。そして、分からない事が、どうしても怖かった。

荒い息を繰り返しながら2人に視線を向けた
あなた
…大丈夫。私は、大丈夫よ
それはまるで自身に向けて言っているようだった。

自分自身を落ち着かせるために、自分に暗示をかけるかのように。
ミッドナイト
それなら…繰り上がりは5位の拳藤チームだけど…
拳藤一佳
そういう話でくるんなら…ほぼ動けなかった私らより、アレだよな?な?
拳藤一佳
最後まで頑張って上位キープしてた鉄哲チームじゃね?
拳藤一佳
馴れ合いとかじゃなくてさフツーに
鉄哲徹鐵
お…おめェらァ!!!
ミッドナイト
というわけで鉄哲と塩崎が繰り上がって16名!






トーナメント表、皆が始めてみるソレはあなたの本来知っていたものとは1部違っていた。




“予瞳“の文字のある場所には“骨抜“の名があるはずだった



それを、あなた「が」変えたのだ。




あなたの「せい」で、1人の人間の未来が変わったのだ。













あなたの「せい」で、

あなた「が」望んで、

あなたの「身勝手」で。









ソレを、最も嫌っていたのが、避けていたのが予瞳あなただった。





誰かがする行動の、思考の、選択の理由に自分が選ばれる事を何よりも嫌っていた。






だが、それを変えた。





爆豪勝己という1人の人間の人生を変えたいと、あなた「が」望み、目指した結果。
あなた
ごめんなさい、ごめんなさい…







全身から血の気が引き、鳥肌がたち、今にも胃の内容物を全て吐き出してしまいそうだった。







自分の行動が、他人の未来を変えたことが

あなたにとってはそれ程までに耐え難いモノだったのだ

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