第12話

間違えた
918
2018/08/27 12:27



焦がしてないのを涼介くんのお皿に
入れて焦がしたのは自分で食べよう。





箸で取り分けて、盛り付けが終わった所で
手を洗い終わった涼介くんが戻ってきた。


涼介
お腹ペコペコ
あなた
ちょうどできたよ!
涼介
おー!ナイスタイミング



置いてあったお皿を、当たり前のように
机まで運んでくれる涼介くん。






仕事で疲れてるだろうに本当に
できた旦那さんだ事。








「「いただきます」」







久しぶりに二人で言えた気がして
それだけでニヤけるのを耐える。






早速麻婆茄子を口に運ぶ涼介くん。







味、大丈夫かな?






不安に思いながら見るとモグモグして···

涼介
美味い
あなた
よかった···って、え!?
ちょっと待って!涼介くん、そっち···



私も食べようと思って、ようやく気づいた。







涼介くんに取り分けたはずの分が
私の前にあって、涼介くんの前には···

あなた
涼介くん、それ美味しくない方!
焦げてる方!



慌ててお皿を取り替えた。


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