しばらくして、MEN先生に呼ばれた。
雨栗が今まで黙ってきた秘密を教えてもらった。
雨栗は元々、人思いで面倒見が良かった。
そのせいで考えすぎちゃうことが
よくあったらしい。
今回はそれが原因らしい。
俺の辛そうな所をみて、
自分は何もしていないじゃないかと
思ったらしい。
なんて、馬鹿なヤツなんだと思った。
ほかの人に辛いところは見せないのに、
おまえだから、気を抜いてもいいと思ったのに、
それで、発作が悪化したらしい。
ただでさえ悪化していたのに
そして今度、治療が始まる。
というか、みんな。
可愛い。でも、鋭い。
この前から、私は分かりやすく言えば
保護観察中。
ずっとひとりで、部屋にこもり、
治療を受けるだけ。
でもルザピは同じ気管に異常がある同士、
最近はよく遊ばせてくれている。
この前のこともあって、
MEN先生はよく気遣ってくれている。
ルザピが持ってきたのは、コマ。
なんか久しい。
紐を綺麗に回し、深呼吸をする。
コマは綺麗に回った。
ガタン
怒っているのか、ふざけてんのか
わかんない。
ただ、心配してくれてるっぽかった。
MEN先生、最近はいつもそんな感じ。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!