第26話

魔法使いは1人の男を落とせない 3話
8
2026/03/11 14:43 更新
 すっかり見慣れたこの部屋もそろそろお別れかしら。心の奥にあった気持ちが夢の中に出てきた。
私は最近気がついていた。
紋章が薄くなってきていることに。

消える条件を私は知らないが、相手の気持ちが変わったとき時やもう対象を変える時など
とりあえず変化がある時に起こるらしい。そう思うような夢だった。

だけれど、それを払拭するように誰かに撫でられた気がした。
私は安心してしまい夢は終わった
エララ
あさ…ひ?
目を開けると、私の髪を撫でながら微笑ましそうに目を細め、顔を覗き込んでくる人がいた。
朝陽
あ、起きちゃった!?ごめんね
エララ
別に大丈夫だけれど…朝陽はなにしてたの?
朝陽
え、えっと〜ちゃんと寝てるか見てただけかな
やけに彼らしくない慌てっぷりだ。やはり最近の彼はおかしい。
例えば昨日のことみたいな↓
久しぶりに二人で買い物に行った私達。
一通り買い終え、道端を歩いていた私たち
なぜか二人の間は遠く、沈黙が流れていた。
先に口を開いたのは私だった
エララ
なんか距離遠くないかしら?
朝陽
普通じゃない?
もっとくっつく?私たち
そう言って私は距離を詰めた。
数分後、彼は距離を取ってくる、それも気まずそうに。
前なら冗談で距離をつめてきていたのに。
もちろんろんのこと私に心当たりなどない
朝陽
荷物、持つよ
エララ
ありがとう
また、もう最近1個不思議なところがあった
朝陽
エララ、前髪にゴミついてる
エララ
え?どこ…っ!?
振り向いた途端、
彼はわざとらしく顔を近づけてきた。

鼻先が触れそうな距離に
心臓の鼓動は早く、目を逸らしてしまう。
そんな私の気持ちを見透かしたのか、彼の視線は私を捕らえて離さない
彼は私の頬に手を添える。彼は微笑んで…

とその時、私はふと疑問に思ったことをそのまま彼の服をちょこんと掴んで、朝陽ドキドキしてないの?と口に出した
朝陽
…っ//
朝陽は耳だけ赤くしながらバツが悪そうに目を逸らした。
彼は覚悟を決めたようにため息をつき
朝陽
俺の負けだ。俺君のこと好きみたい
君は凄いよ本当に
エララ
〜っ//
エララ
ま、まあ?私のこと好きになるなんて人見る目あるんじゃないかしら?
朝陽
照れてるくせにそんなこと言えるの〜?
エララ
あなたこそ人のこと言えないじゃない!
朝陽
もう分かったから笑、君も俺の事好きってこと
エララ
ち、ちがわないけど
朝陽
あははっ
エララ
ふふふっ
こうして魔法使いはなんとか
ある人間と付き合う事が出来ました。



END

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