すっかり見慣れたこの部屋もそろそろお別れかしら。心の奥にあった気持ちが夢の中に出てきた。
私は最近気がついていた。
紋章が薄くなってきていることに。
消える条件を私は知らないが、相手の気持ちが変わったとき時やもう対象を変える時など
とりあえず変化がある時に起こるらしい。そう思うような夢だった。
だけれど、それを払拭するように誰かに撫でられた気がした。
私は安心してしまい夢は終わった
目を開けると、私の髪を撫でながら微笑ましそうに目を細め、顔を覗き込んでくる人がいた。
やけに彼らしくない慌てっぷりだ。やはり最近の彼はおかしい。
例えば昨日のことみたいな↓
久しぶりに二人で買い物に行った私達。
一通り買い終え、道端を歩いていた私たち
なぜか二人の間は遠く、沈黙が流れていた。
先に口を開いたのは私だった
そう言って私は距離を詰めた。
数分後、彼は距離を取ってくる、それも気まずそうに。
前なら冗談で距離をつめてきていたのに。
もちろんろんのこと私に心当たりなどない
また、もう最近1個不思議なところがあった
振り向いた途端、
彼はわざとらしく顔を近づけてきた。
鼻先が触れそうな距離に
心臓の鼓動は早く、目を逸らしてしまう。
そんな私の気持ちを見透かしたのか、彼の視線は私を捕らえて離さない
彼は私の頬に手を添える。彼は微笑んで…
とその時、私はふと疑問に思ったことをそのまま彼の服をちょこんと掴んで、朝陽ドキドキしてないの?と口に出した
朝陽は耳だけ赤くしながらバツが悪そうに目を逸らした。
彼は覚悟を決めたようにため息をつき
こうして魔法使いはなんとか
ある人間と付き合う事が出来ました。
END












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。