モモ「うわああ…!韓国だ~!」
飛行機は思ってたよりも早く韓国に到着した。
横に座ってるモモは外を見ながらもう既に興奮状態。
あなた「モモ、ちょっと静かに。」
サナ「ほんまにどっちが歳上なんか分からんな(笑)」
あなた「ほんとだよ~。」
そんな私たちの会話なんてまるで耳に入っていない
モモはまだ外を見ながら、目をキラキラさせている。
実はこの中で私だけ歳が違うんだ。
私は大学1年生で3人は3年生。
私たちの大学で前期に毎年必ず履修しないといけない
『応用韓国語』という授業で成績優秀だった4人だけが
韓国留学して更なるステップに進むことが出来る。
今年は4年生を差し置いて私たち4人が選ばれた。
前期が終わる頃に韓国留学が決まって、
夏休みから留学な向けての準備が始まった。
一緒に留学に行く人がみんな3年生の先輩で
不安だったけどそんなに心配することなんて
なかったみたい。
ミナ「着いたね~。」
サナ「よっしゃ!じゃあ韓国満喫しますか!」
モモ「あなた降りるよ!」
あなた「はーい。」
案の定すぐに敬語は取れ、3人の存在は
先輩というより、信頼出来る仲間?のようになっていた。
あなた「やっぱり空気は日本の方がいいね。」
飛行機を降りて1番最初に思ったこと。
サナ「でもすぐに慣れるよ!」
サナはそう言って私の背中を押してくれた。
サナ「今日は韓国になれるためにもしっかり遊んで、明日からがんばろう!」
あなた「そうだね。」
明日からどんな留学生活が待ってるんだろう!
不安だけどやっぱり楽しみだな(笑)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。