【月島side】
あなたの下の名前「おい月島くん!」
月島「……」
あなたの下の名前「私は今日、月島くんよりも早く体育館に行くんだから!!!!」
そう言ってビシッと月島を指さす。
月島「あ、そう……」
あなたの下の名前「ふっ。じゃ、先に行って待ってるからねーーだ!!!!」
くるりと振り返りダッシュで廊下を駆け抜けていく。
月島はその背中を見えなくなるまで目で追う。
先生「おい及川ー!廊下走んなー!!」
月島「……ほんとバカじゃないの。」
山口「及川さんってなんて言うか、」
山口「影山と似てる分類の人な気がする。」
月島「…は?」
何言ってるの、こいつ。
山口「ほら、影山って外周とか行ったあとでもずっとピンピンしてるじゃん。及川さんもツッキーに何言われてもずっと元気だなって思って。」
月島「それは及川さんがバカで単細胞で子供っぽいだけでしょ。」
山口「子供っぽいとこも似てない?影山、日向に喧嘩ふっかけられるとすぐ乗るし。それに、ツッキーいっつも影山のこと単細胞って呼んでるじゃん。」
月島「影山と一緒にするほどのことじゃない。」
「そもそも及川さんはバレーしてない。」
山口「あ〜確かに……」
あぁ、この感じ。
月島「……もういいから。」
「着替え行く。」
……ムカつく。こんなことでムキになってしまった自分にムカつく。
冷静になって考えると、正直言ってどうでもいい。
でも王様と及川さんが似てる、その言葉を、何故か拒否する自分がいる。
心の中のなにかが、ずっと気持ち悪い。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あなたの下の名前はひと足早く体育館に着く。
(いっちばんのり〜!……って、もう誰かいるじゃん。)
体育館の外から、そっと中を覗き込んでみる。
そこには、見慣れてきた背中と、
初めて見る横顔。
(日向くんと、影山くんと……)
??「…あ″ぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
目が合った瞬間、
突然叫び出すその人。
あなたの下の名前「ひぇっ…だ、誰っ??」
その人は、ドタドタとこちらに一直線に向かってくる。
(え、なになになになに、待って私なんかした…!?!?)
すると、その人は目の前で立ち止まり、
ふぅ、ふぅ、と息を整える。
一瞬たりとも目は離してくれない。
あなたの下の名前「え、えっと…はじめ、まし、て、? 」
??「お前が、新しく入ったマネージャー…なのか?」
あなたの下の名前「あ、はい。及川あなたの下の名前です。もしかして、バレー部の…部員さん?」
西谷「そうだ。俺は西谷夕!よろしくな!」
バッと手を差し出す。
あなたの下の名前「西谷さん!お願いします!」
躊躇いなく、あなたの下の名前はその手を握る。
西谷「はぅあ″ッッッ……」
西谷「清子さんに続き、とんでもない女子が現れやがった……しかも清子さんとはまた違った元気系……」
西谷「日向、影山。」
「俺、部活戻って来れて良かったぜ。」
西谷はグッと拳を握り、日向と影山にドヤ顔をする。
あなたの下の名前「戻って来れて良かった……?」
菅原「おー西谷!戻ったのか!」
大地「西谷!!」
西谷「大地さん菅原さん、ちわース!」
田中「おぉノヤっさん来たのか!」
西谷「おう龍!」
その後ろから清水が静かに姿を覗かせる。
西谷「清子さん!!!あなたに会いに来ました!!」
西谷からの熱烈な好意をすんなりかわした後、
いつもと変わらない様子で、何事もなかったかのようにあなたの下の名前の元にやってくる。
(清水先輩、身のこなしが、慣れてる人のソレだ…)
清水「…あなたの下の名前ちゃん、もう来てたんだ。」
あなたの下の名前「あ、はい!えっと、西谷さん?って……」
清水「烏野のリベロ。」
あなたの下の名前「西谷さんが烏野の、リベロ……!」
あなたの下の名前は、大地たちと和気あいあいと話す西谷のもとに歩き出す。
視線の端では、月島や山口が今来たのが分かる。
あなたの下の名前「西谷さん!!」
西谷「お?なんだ?」
あなたの下の名前「ずっと、会いたかったです!」
影山・月島「は?」











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!