清水「すごい、あなたの下の名前ちゃん手際良いね。
覚えるのも早い。」
あなたの下の名前「えへへ、そうですかねぇ〜」
やばい、清水先輩に褒められるの、お兄ちゃんにほめられるより……
あなたの下の名前「イイ……」
月島「…顔、気持ち悪いんだけど。デレデレしすぎ。」
あなたの下の名前「な、!!もうちょっとオブラートに 包んで言ってよ!!!」
なんなんだ月島くんは……!!
山口「ツッキー、及川さんにはすごいかまうよね。」
月島「は?構ってるつもりないんだけど。」
山口「ふーーん。」
あなたの下の名前「はい、影山くん!」
影山「ぁざす。」
影山にボトルを渡すあなたの下の名前の姿を、月島は横目に眺めていた。
月島(…ムカつく)
あなたの下の名前「ねぇ思ったんだけど、影山くん、敬語やめない??」
影山「俺敬語使ってますか。」
あなたの下の名前「現在進行形でね?」
影山「edでしたっけ」
あなたの下の名前「残念、ing系。」
影山は顔をしかめ、考え込み始めてしまった。
そんなに英語が苦手なのだろうか……
あなたの下の名前「ねぇ、私たち同学年なんだしさ。部活も一緒な訳だし、敬語、使わなくていいよ。」
影山「わかった。意識はするっすけど、及川さんって思っちゃうと、なんか敬語になっちゃうんすよね。」
あなたの下の名前「ん〜なるほど……まぁお兄ちゃんと私は何もかもが違うから、頑張って慣れてほしい!私はあなたの下の名前、だから!」
影山「あなたの下の名前さん。」
あなたの下の名前「はい!」
影山「あなたの下の名前さん。」
あなたの下の名前「は、はい…?」
影山「及川、あなたの下の名前。」
あなたの下の名前「…な、なに?」
影山「いや、慣れようかなって思っただけだ。」
あなたの下の名前「そっ、か……」
影山「…呼び捨てでもいいか?」
あなたの下の名前「え!?な、なんで、?」
影山「さん付けで呼んでっから敬語になんのかなって思って。」
あなたの下の名前「…いい、よ。」
影山「じゃあ、これからはあなたの下の名前、で。」
なんでだろう……
影山くんと、目、合わせらんない……
胸騒ぎ。
あーー、心臓うるさい。
なんでドキドキしてんの私、!!!
名前、呼ばれただけじゃん!!!
月島「ねぇ、清水先輩が呼んでたよ。」
あなたの下の名前「…あ、うん。わかった、!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
大地「今日はこれで終わりだ。解散っ!」
武田「今日も、お疲れ様でした。家でゆっくり休んでくださいね。」
全員「ありがとうございましたァ!!!」
清水「あなたの下の名前ちゃん、今日で教えることほとんど終わったから、部活後はもう帰って大丈夫だよ。
じゃあ、また明日。」
あなたの下の名前「はい!お疲れ様です!」
(ん〜疲れたぁ……覚えることいっぱいあったけど、大体やったことある内容だったし、体が覚えてたからなんとかなるかなぁ)
日向「お!及川さんももう帰り?」
あなたの下の名前「うん。今日で部活後のお勉強も終わり。」
山口「及川さんも、こっち方面なんだね。途中まで一緒だ。」
あなたの下の名前「そう、だね。」
日向「あー!そういえば月島!今日俺のブロック見たか?!すっげーだろ!!」
月島「ただのまぐれ当たりじゃん…」
日向「ちげーから!ちゃんと計算し尽くされたブロックで〜〜〜…………!!!!」
月島「〜、〜……」
あぁ、この感じ。
部活終わりに、みんなと並んで、
今日の部活の話で盛り上がって、
他愛もないことを話して、
ダラダラ帰って……
あなたの下の名前「…私がいて、いいのかな。」
影山は、その声に気づいたかのように、みんなより後ろを歩いていたあなたの下の名前の方を振り向き、立ち止まる。
影山「おい」
影山「早くしろ、置いていかれるぞ。」
荒々しく、あなたの下の名前の腕を引き
自分の隣に連れてくる
影山「…ん、これ。」
あなたの下の名前「…へっ、?」
強引に渡されたのは、影山がいつも食べてる、
あなたの下の名前「ぐんぐんバー……」
影山「いるだろ。お前にやる。」
あなたの下の名前「…ふっ…あはははは!!」
影山「あ″?なんで笑うんだよ。」
あなたの下の名前「あー影山くんってよく分かんない」
影山「こっちのセリフだボケェ!」
目に涙をため笑うあなたの下の名前を、影山は見つめる。
普段は見せないような、優しい目で。
影山「…おい。」
あなたの下の名前「ん?」
影山「いつか、俺には話せよ。中学の時のこと。」
あなたの下の名前「……」
突然、頭にポン、と暖かい感覚が走る。
影山「…別にゆっくりでいい。」
あなたの下の名前の頭から手を離し、影山は前を歩いていく。
いつもみたいに、顎を少しあげ、大胆に。
(影山くんは、上しか見てないんだ。)
(私だけなんだ、ずっとうじうじ下を向いてるのは。)
あなたの下の名前「話すよ、いつか。影山くんに。」
影山「当たり前だ。」
影山くんのこと、もっと知りたい。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。