第5話

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2026/02/24 11:25 更新

 私は反射的に彼女を助けていた。

 名も知らないライバル助けるとかアホか。

 これアイツラにバレたらしばかれるだろうな。


 まあバレないからいいや。


 少しは今までのことへの贖罪になるかな。


あなた
…ごめんなさい

 クセで、そう言ってしまう。

 近づいてきた仮想ヴィランに自分の血を飛ばし、

 破壊させる。

モブ
ッ…ありがとう…

 彼女は泣いていた。


 きっと、私という異星人に怯えて。


 私も怖い。

 知らない個性がたかっていることが、怖い。


 だから、人助けなんてできる場じゃない。

 いつスパイが来て殺されるかわからない。

 いつSPに殺られるかわからない。

 なのに、してしまった。





 これは“ ヴィランとして ”いけないことだ。

あなた
ごめんなさい

 もう一度謝り、私は横抱きにしていた

 彼女を多分安全なところへ置いた。




 その時ブザーのような音が鳴った。



 この音はだいたい敵にみつかった時の音だから

 少しビクッとした。


 でも試験終了の音だった。

 よかった。
???
おいてめェ

 試験、落ちたかもしれないな。

 人助けてポイント全然稼げなかったし。

???
おい

 正直、落ちてくれたほうが嬉しいかもな。

 死柄木が多分殺してくれるし。

 あ、でも黒霧が止めちゃうかもな。

???
おいっつってんだろッ!!!

 肩をガっと掴まれ、危うく回し蹴りをしそうになった。

 
あなた
わた…わたし?

 怖い人は、怖い。


 これはいつまで経っても慣れない。
???
お前、個性なんなンだよ

あなた
…終止符。あんまり詳しくは話せない。
話すと家族に怒られるから。

 “家族”なんていない。


 いざ家族なんて言葉を使うと

 心がぎゅっとなる。


 家族なんて言葉、使った事はほとんどない。


あなた
…ごめんね。君の想像してる程
私は綺麗な心を持っていないから。

 そういうと怖い彼は

 意味がわからないというようなヘンな顔をした。

 そんな顔に心が揺らいだ。

 面白い。この顔。

あなた
ふふっ、

???
ンだよ、

あなた
あ、ごめんなさい。ついつい面白くて…

 私は久しぶりに出た笑いを

 頑張って堪えた。

???
…用はもう済んだ。

あなた
ごめん。じゃあ、また雄英ここで会おうね

 最後まで彼は不思議そう…というより

 怪訝な顔をしていた。




 少しだけ。




 ほんの少しだけ。




 雄英高校が楽しそうに思えた。




ようやく納得いく回が書けたぜ…っ

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